小泊を7時に出港する。津軽海峡はとても静か状態だ。風は北北西で微風である、昨日のそれが嘘のようだ。龍飛崎が見える、そこから海峡トンネルが北の大地につながっている。高倉健さんの映画を思い出す。この海峡には対馬海流が流れ込んでいる。まだ、8時前だ。
そうこうしてると、やはり津軽海峡、北東の9mほどの風が吹き始める。メインフルセイル、ゼノア120%程度で、クローズホールドで8ノットの艇速となる。勿論、エンジンは中立。然し、甘く見てはいけない、風力は増してウエザーヘルムが強くなる。
早めにのリーフ、1ポイントのタイミングをさぐるも結果メインで調整して凌ぐ。
津軽海峡、東の風を受けてギンギンの帆走、最高の快感。ステアリング操作の左腕は痛くなるくらいだが、まあ、そんなのへっちゃらなくらい楽しめた。
愚生のワッチの時に風は起きる、ラッキーボーイだ。いや、オールドボーイか。そんなことはどうでもいい。
セーリングを楽しむにはにもってこいなので、30分早めにK山さんと交代すると、15分くらいで風が落ちはじめた。対馬海流も流れ込んでおり、やはり複雑だ。今はエンジンをかけての航行だ。ただいま9時前。
津軽海峡、やはり広いなーと言うと、K山さんに笑わてしまった。ルナ艇長のいう、北の大地はもう目と鼻の先。11時15分頃、当然のことながらルナが先に松前港に入港した。その後、11時30分に舫をとる。やっと、北海道に到着した。
ここは松前漬けの発祥の地だろうから、探さねば。勿論、北前船のことも。
ここまでを記しながら、キャビンでワインをいただいている。既にルナ艇長はビールを飲まれたようだ。安い箱入りワインも、遠く松前の港でいただくと、なかなか美味い。
エンジンオイルのチェック、エンジンルームの掃除を済ませ、燃料補給を終え、松前の町へ自転車でいく。松前教育委員会のM主幹にお目にかかり、北前船のことなどをうかがう。ここは松前藩の中枢、いわば、行政の中心地であり、北前船の西回り就航路のさらに前の松前から敦賀航路の時代の資料が多いようで、近江商人との関係が深いこともわかる。いずれにしても貴重なお話をうかがった。
その後、温泉旅館矢野のお風呂に浸かり、北前船松前と云う道の駅で夕食を摂る。愚生以外はミニ丼セット、ウニ、カニ、トビコを食され、愚生はエゾメバルの煮付け定食をいただく。ウニ、カニ、イクラ、北海道の何処かの港でいただくことにする。松前漬けは定食でいただく、まあ、いつもの味だった。
そうそう、松前の停泊は有料で集金に来られたので、愚艇は450円、ルナは250円支払う。
明日はいよいよ江差、北前船の資料集めを行うには2泊になるかも知れない。
まあ、明日は明日の風が吹くか。
Luna and kurenai さん!
返信削除とうとう“北海道”ですね! 先ずは1/3おめでとう御座います。これまでの無事な航海を御慶び申上げます。このところ順調な航海の御様子慶賀の至り。『北の海の幸』の話であまり羨ましがらせないで下さい。(涎のH in 四日市)