2016年5月13日金曜日

leg23酒田〜由利本荘

やっと酒田沈殿から解放されるとあって、6時出港とした。
昨日、K山さん作のホンダワラ除去治具を使い、ホンダワラはもとより、ロープまでも取り除いたので、今朝は快適なスタートをやり、エンジン回転とスピードをチェックしながら、10数分航行した。

ふと、後ろをみると排気口から白い煙が出てので、コリャなんだと思いデッドスローに回転を落とした。
実はこの泊地は最上川と支流の河口にあり、川が流れ込んでおり、様々草や藁のようなものがかなりの量、浮遊している。
よって、ここではエンジンを廻して充電などすると、冷却水にその草や藁を入り込ませてしまう恐れがあるので、3日間、一度もエンジンをかけなかった。

出港時は仕方ないので廻した。そこで、白い煙・・・。
戻る訳にもいかず、本船の岸壁に仮係留して、それぞれをチェックすることにした。
インレットにあるフィルターの中は番茶の出がらしのデカイようなやつが、タップリ入り込んでいる。フィルターの上部ケーシングからは、青々とした草が出てくる、ホースの中は然りだ。

そうこうしてたら、岸壁警備のガードマンが来られて、ここは係留出来ないところと通告を受ける。愚生はエンジンルームで作業しているので、K山さんとルナ艇長とが、カクカクシカジカと説明してくださるも、そのガードマンは海上保安署へ連絡されたようだ。

で、保安官二人が見えられて、事情聴取が始まる。肝心の冷却水は未だ解決できていない。無線のことやらないやらで、大方一時間の聴取がある。M間保安官、S藤保安官と他の2人の方にお世話になり、ルナに曳航されて港を出た。保安官皆さんが舫を解いくださり、見送りを受ける。

海上にでて、K山さんが潜って、スルハル部を探ると、山ほどの草が孔を塞いでいた。
それを取り除いたので、さあ、とエンジンをかけるもの、冷却水の改善が見られない。エンジンルームから異音画するので、再びチェックすると、インペラーのサクションホースが繋がっていないではないか・・・。インペラー部を触ると温度が高いので、もしやと思い、再度分解すると、インペラーのペラが3枚無くなっているではないか。今度はデリバリー側のホースを外して、欠けたペラの探索をする。

航行ロスを防ぐために、ルナに曳航して貰いながら、冷却水関連の箇所を全て外して、探索すると欠片が2個半見つかる。あと半欠片がどうしても見つからないので、ジャケットまでいっちゃったかと思いつつも、番線でホースの内部をせせると、半欠片が出てきた。
で、復旧させて、エンジンをかけると、いつものように、ブシュ、ブシュと冷却水がスターン部から吐き出されてきた。

まあ、一安心で航行を続けていると、丁度、12時のワッチ交代時にK山さんが、この水なに?と言われる。エンジンルームを再度解放すると、ジャケット部のホースバンドが緩かったようで、そこから漏水していた。更にバンドを締め込んで、復旧させた。
ここまで、濃い半日であった。
K山さんと二人顔を見合わせ、まあ、いろいろ経験させられますね、ニンマリした。

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