2016年5月11日水曜日

郵便局とケルン

今日は朝から雨で動きが取れない。これはヨットの動きが取れないないではなく、人間のほうだ。酒田入港から、今日迄の沈殿は予定内である。海保の保安官の言われる通りだった。瞬間30mはあるのでは・・・。まあ、凄い風で、艇が前のめりにヒールしている。フェンダー類の補強を済ませて、キャビンにもぐり込んだ。

天気図をみると、温暖前線と寒冷前線の交点が、我々の頭上を通過している。所謂、メイストームってやつか。まあ辛抱するしかない。この時間、blogを書いている。

さて、昨日は酒田本町郵便局を訪問した。局長さんは不在だったが、局の方とお話した。局舎はモダンな作りで勿論、写真に収めた。市立資料館のA原女史が言っていたが、郵便切手やはがきの何かのイベントがあった際に、かなり昔の絵葉書などが見つかったとか。
酒田の市内には郵便局が幾つもある。本町郵便局は多分、その中でも古い部類に入るのだろう。

夜、かんぽの宿の帰りに、ケルンというバーに行った。
カウンターにマッカラン12年があったので、それをというと、じゃあ、ノンアイスのハイボールにしましょうとマスターのリコメンド。それをマッカランのイニシャル入りのシャンパングラスに注いでくれた。

お話しすると、当年とって90歳、ケルンは昭和23年から始められたとのこと。
当時の壽屋、今のサントリーのバーテンダーコンテストで優勝されたとのことで、業界では知らない人はいない、蝶ネクタイとシングルカフスの似合うI山さんだ。

この日曜日に「これっきり晩餐会」を催すとのことで、180人が集うと。
若手の有名なジャズプレーヤーとシンガーが更に晩餐会を引き立てようだ。国内の有名なバーテンダーの皆さんも来られるとか。
それに昨年からバーテンダーI山さんのドキュメンタリー映画を収録中とのことで、まあ、いろいろなお話を聞かせていただいた。

評論家の佐高信さんも酒田に来ると必ず立ち寄るとのこと、前回は小室等さんもご一緒だった由。愚生の髭面を見て、似てますね、と冗談を申されていた。

我々の航海の目的などお話すると、それはそれで、話を合わされ、昔の2合半徳利などを出して来られ、見せていただいた。

I山さん曰く、当時、なぜ酒田が栄えたか。昼間の交易もさることながら、夜のそれも大きく貢献したやに・・・。A原女史もそう言っていたな。
かくしゃくとし饒舌な90歳のバーテンダーの話は尽きない。

北前船の起点と終点の地の酒田。ケルンのI山さん。シャンパングラスに注がれたマッカランのノンアイスハイボールとショパン。これ以上も以下もない至福の時間をルナ艇長とで過ごした。



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