2016年6月4日土曜日

松前沈殿中にYさん入港(再)

今日は予定通り沈殿。寒いのでベッドの布団に包まって過ごしている。家庭では当然ストーブに火が入っていることだろう。建物は殆ど暖房がきいている。

函館海上保安部の沿岸域情報提供システム(MICS)の風速情報は、竜飛崎灯台で南西16mを超え、北海道側の恵山岬灯台も同じ風向風速なので、津軽海峡は南西の風が吹き抜けている。この風がおさまらない限り出港はできない。津軽海峡もやはり厳しい。

函館へは津軽海峡の潮流に乗るといいと、小樽のK地さんが言われてた。松前からだと、海峡に沖出しして潮に乗る。気象庁の潮流シュミレーターでは、5ノット流れもこともあるようだ。勿論、天候回復後、天候変化のない時を狙う。愚生もルナ艇長も、昨日のような目には出来るだけあいたくない。愚生は元来臆病である。では何でこんな自然相手の旅に出かけたか・・・、自身もよく解らない。

6月号の文藝春秋、残り少ないページ、ペースを落としながら読んでいる。外は風雨が強まったりで、町の温泉も行けない。

外に気配を感じたので出てみると、Yさんご夫妻の乗った艇が入港してきた。早速、ルナ艇長に連絡、お迎えした。何処かであるだろうと、話していたので、松前とはとびっくりした。小泊から来られとのこと。青森は天気良く出港、途中雨にあったが、快適に津軽海峡を渡ったとのこと。わんちゃんを連れての航海だそうで、舫を取ると奥さんと散歩に出かけていた。まあ、世間は狭い。

午後、岸壁前の松前鉄工さんから水を頂く。気のいい鉄工所の方が、ニコニコしながら、使っていいよと。約90リットル運んだ。昨日の打撲が痛むが、なんとか入れた。

明日の函館へは、津軽海峡の中間海域まで行き潮に乗る算段だ。松前鉄工であった漁師さんもそれがいいとのアドバイスだった。ルートの概要まで教えてくれた。
また、昨日の波は潮流と強風がぶつかりあい、変形した複雑な三角波を起こしている。漁師さん曰く、潮波と云うと。
彼は漁協のトイレにまで案内してくださり、その福祉施設の畳で寝るといいとまで言ってくれた。俺も船で旅したいなー、とポツリと言われてた。小樽から松前まで結構時間を要した分、各地でいろいろな人にお世話になったと話すと、北海道の人間は濃いからなー、と言われてた。話をしてるうち、この人もその濃い人のひとりだろうな、とおもう。

その漁師さんと別れて、ルナ艇長とで徒歩で温泉へ行き夕食した。セーコーマートで好きな物を買い、帰りはタクシーで帰ろうと申されたので、昨日のタクシーに電話して迎えに来て貰った。

Yさんご夫妻も明日は津軽海峡の中間海域まで行き、函館へ向かうとのこと。また、あちらで会うことになる。

明日は天気は良さそうだ。



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