相馬松川浦を6時に出港した。
朝のうちは濃霧があり、数百メールの視界の場面もあった。近くにいるルナが薄っすらとしか確認できない。うねりも多少残っていた。
その後は波も無い状態で福島原発の沖を通過して、四倉港へ向かった。原発沖では、ルナは3海哩、愚艇は4.5海哩離れての航行だった。
16時に四倉港に入港した。釣りをやっていた若い人が、係留場を案内してくれる。
着岸の準備中に、ルナが浅瀬につかまり動けなくなった。レスキューに行こうとしたら、いや、もう出れそうだ、との無線。
そうこうしてたら、堤防工事のボートがレスキューに向かった。船外機のボートなので、うまく脱出できない。愚艇も舫を解いてレスキューに向かう。然し、ロープを巻き込んだとの無線があり、最終的には工事船の100mm近いロープをウインチで巻いて脱出することになる。曳航されて狭あいな場所に着岸する。そのあと、点検孔でロープを切り取るのは、とても無理とわかり、潜水をお願いする。
ドライスーツに本格的な潜水具の出で立ちに、コンプレッサーから空気を送り込んだ潜水士が、ドボンと飛び込む。そしてスクリューに完全に巻き付いたロープを切り刻んでくれた。併せて愚艇のスクリューも点検してくれた。
ルナ艇長はバタバタしてるので、その間、船長や手伝ってくださる船員さん達にお礼を申し上げると、いいよ、いいよとの返答。
船を持っている地元の人達も集まってきて、お互いさまだと言って、何かと手伝ってくれる。四倉の皆さんの親切な対応、本当にありがたかった。
船長も潜水士の方も誰もお礼は要らないと。でも、と言うと、潜水士の方が帰り際に、ウヰスキーが好きだと云われたので、ルナ艇長に伝える。
艇にバランタインがあったので、それとワインをお渡しした。皆さん大変、恐縮される。
輪島の喜多組の皆さん、本当にありがとうございます。
ホッとして、夕食を摂り、戻ったところだ。明日は早起きして大洗の予定。
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