実艇速は4~5ノット程度、つまり海流とか潮流が艇を押したり、戻したりしているわけです。
対水速度はそれらの力が加わらないですが、波が加わってきますから、まあ何れにしても、海では思うようにいきません。
船が動くところを想像すると、船首部は八の字のような波が生まれ、気をつけて観察すると、船体の横や船尾には、そこからくる横波などがあります。これらを造波抵抗といいます。
さて艇速についてですが、一般的なクルージング艇では水線長(水に浸かっている部分の長さ)で大方の速度が決まります。よって風が強く吹いてもセイルを大きくしても艇速には限界があります。
これをハルスピード(限界速度)といいまして、計算式的には、√水線長×1.40~1.45くらいと云われてます。例えば水線長が30fであれば7.5~8ノットってとこですね、艇速の限界は。
しかし、レーシングヨットになると、様々な工夫がなされてまして、造波抵抗なんて、なんのその、押し切って、波間を滑走するようになりまして、つまりプレーニングするわけです。
アメリカズカップ、今年はアメリカで行われますが、これなどはプレーニングを越えるような・・・。まあクルー全員がヘルメットを被って参戦するようなレースですから・・・。操船を誤ると艇も人も宙を舞いますから、安全対策も重要なポイントです。紹介されてるweb映像なんかを観ると凄いです。
またこのレース艇はマルチハルといって艇の胴体が2つで構成されています。レース艇のハルスピードの計算式、これは係数を含め機密だと思いますね。
さて話は変わります、昨日のブログにも投稿しましたが、クルージングは1日、20mileが最適ではないかと・・・。いい風を捉えて、朝、7時出航、4ノット帆走で12時目的地着岸。泊地で昼食、夕食、朝食の丸々1日を過ごすが一番でしょうね。
只今、ルナはそれを実践中でして、艇長曰く、すこぶる軽快ですと・・・。因みに、kurenai and Lunaは水線長は、ほぼ同じで計算値におけるハルスピードも同じくらいです。
そのような条件ですが、ルナは公式レースで2度優勝して、クラブレースでは3連勝ですから、これは実力派。まあ艇長の腕ですね。
当艇、とうてい!?、足元にも及びませんです。
この写真速度8.4knotは海流・潮流などのお他力が加わってのことです。 蛇足ですが、1ノットで艇が1時間帆走すると1mile移動します。
1mileは1.852km、これは国際海里でして、ノーティカルマイルnmと表記されます。
確か、米国、英国では少し数値が異なるんですよね。
航空機会社のマイレージってありますね、貯めるあれですが、これはこの国際海里を利用してます。
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