イルミネーションが終わった朝、艇を定位置に戻し直ぐさま所用で上京した。
シルバーウイークだから旅行者が多いので遠出は避けたいところだが、数ヶ月前よりの大事な予定だから。車を空港駐車場へ入れ、いつもと違うエアラインにチェックインし、搭乗した。
この日は西風、飛行ルートの関係もあるのか、かなり西に向かい、その後、東に針路をとった。
先日、元パイロットのMさんに、クラブ何とかと言う蟹の名前のついた離着陸の操縦の仕方を教えてとお願いしたら、随分専門的な質問をするが、ゲームでもやっているのか?と。今度、お会いした時に教えて貰うことになった。
人間は移動距離にも疲労が比例するのか、疲れに疲れを呼ぶようだった。然し、パイロットや乗務員の人達は1日の移動距離は半端ではないから、そんなことはないか。
ホテルへ向かうと、明日の行事の可愛い主役の出迎えを受け、疲れもふっ飛んだ。チェックインすると、ひと息つけた。
このホテル、フロントデスクは狭いが空間は多く取っている。自由に手にすることが出来る書籍と壁一面の植物もそのひとつ。書棚にはこのエリアに相応しい物理などのカテゴリー本が目立つ。
その中の一冊になぜかヨーロッパ退屈日記があった。伊丹十三氏著で10代の頃に買って読んだ面白い本。
ゆっくりと朝食を摂り散歩のあと、何の気なしに面白そうな表題の一冊を手に取る。ソファに座りパラパラとページをめくると、昼間の太陽エネルギーは夜のうちにゼロになるが、昨今の温暖化によるエネルギーが少し地球に残ると、宇宙にあるエネルギーのバランスを記したページがあった。著者はイギリスの物理学者、面白そうな本だった。
然し、なかなかいい、空間だ。
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