ポートオーガスタで、いよいよ仕事をはじめる。火力発電所の建設だ。その一部のパートのスーパーバイザーの役目である。建物の最上階に水タンクを上架させて、数十メートル移動、据え付ける。その周辺業務色々だ。
まず、サイトマネージャーは英国人のBさん、その他技術者、作業者等、ほぼ全員はオーストラリア人。日本人は空港で迎えてくれた事務長のMさんと先発SVの方、それに愚生の3名。
早速、一緒に仕事をするオーストラリア人のTさんの紹介を受ける。彼は小柄な英国系オーストラリア人だった。工事の請負人で、所謂、社長さん兼作業責任者だ。
気のいい人だった。息子や娘婿を伴っており、ファミリーで仕事をやっている。
早速、着替えて現場に行った。その後はいろいろなことがあった。事故もあり、灼熱の砂漠での仕事だから、気温が40度を超えると屋外作業は全面中止となる。ユニオンが強く、我々SVはどんな場面でも仕事の手助けは出来ない、等等。
10時と15時はティータイムがある。多くの人達は持参ポットの紅茶とビスケット等を楽しむ。愚生は冷たいシンジャエールをよく飲んだ記憶がある。
ホテルは英国人のBさんも一緒だ。このBさんは日本のM社の社員である。朝夕は4人揃っての食事だ。夕食は毎日ドラフトビールをピッチャーで買い、それをスクーナーサイズのグラスで飲む。このピッチャーは夕食のたびに、順番に支払う仕組みで伝票処理される。グラスはスクーナーとミディだったかな。
メインは、スパニッシュオムレツ、フィレミニヨン、ラムチョップ、フィッシュフライ等々を繰り返す。サラダは好きなものを適当に、愚生はインディカ米、ビーツ、紫玉葱などを好んで食べた。
時々外食をする。つまり、ホテルは内食。
ベトナム人のやってる中華屋へ行く。ライセンスの関係から酒類は出せないレストランが多く、持ち込むのが慣わしで、この中華屋もその一軒だった。
暑い季節は朝涼しときから仕事をする習慣、この季節の朝は早起きで暗いうちから朝食を摂る。
ベーコンかソーセージと卵に野菜類、コーンフレイクスかパン、Bさんは紅茶しか飲まなかったなー。
そんな生活が暫く続いた。
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