2014年5月19日月曜日

「ロデオの体験、それも深夜に」の再現話

  本当は、もっと早くにお届けしたかったのですが、遅くなり、申し訳ございません。
 それでは、「ロデオの体験、それも深夜に」をメモと私の不確かな記憶を辿りながら、再現いたします。コワイ・コワイ、2度と体験したくないお話です。

 16日(金)は、予定通り昼前に橋立漁港に入港。係留予定の防波堤には、漁船で一杯。
昨日から合流した後方支援のS氏が手際よく、工事業者の船に横抱きの許可を取得済み。

  ただ、その船は、今晩から港内が荒れるということで、1430に移動するとのこと。改めて、ルナ艇長はS氏を伴い、その業者の元へお礼を兼ねての挨拶を済ます。1415に、工事業者の船が移動し、1425に着岸を終了する。

  その後、勧進帳で有名な安宅関、東茶屋街等を散策し、主計町にある「鍋・割烹 太郎」へ行く。女将さん・仲居さんも交えての談笑、おいしい食事を済ませ、ほろ酔い気分で港へ帰ったのが、2100前。ナンヤ コレー!ルナを見た4人は、目を見張った。ルナが、前に後ろに、右に左に、上に下に・・・。非常に激しく揺られている。舫いもスプリングも効き目ナシ。

 ルナ艇長、「今すぐ、係留場所の変更や。」の一言で、ルナ艇長とK氏が船へ、S氏と私は、陸上部隊として、S氏の車を駆使し、係留地を探し始める。しかし、なかなか適当な係留地が見つからない。やっとの思いで、海面が比較的静かと思われる係留場所を見つけ、S氏が携帯でルナ艇長へ連絡する伴に、その係留地に向かい、車のライトで照らす。

 港内をグルグルと係留地を探しながら回っていたルナを係留したが、ほんの少し、揺れはマシになったが、一晩中、耐えられそうにないと判断したルナ艇長の一言で、再度、係留地探しが始まる。
 小さな港であったが、S氏の車で移動したり、車から降りて岸壁を確認したり・・・
2周以上は、回った様な気がした。その内、今度は、港内の係留場所を探していたルナ艇長から、「大型漁船に横抱きする。」との一報が入る。我々地上部隊は、その大型漁船を確認し、S氏の車のライトで大型漁船を照らし、小走りで大型漁船に向かった。

 やっとの思いで、ルナの係留が終わったのが、2230頃。落ち着いた頃を見計らって、S氏は、明日は仕事があるからと、予定通り車で帰られた。我々3人はやれやれと、キャビンに入ったが、揺れは続いている。明日の天候を確認し、漁船が早朝、出港するかもしれないということで、400起床とし、就寝したのが2310になっていた。

 フェンダーの何とも言えないイヤな音が鳴り続き、なかなか眠れない。
 ウトウトし始めたとき、どこからか、人の声が聞こえたような・・・
咄嗟に飛び起き、外の様子を暫く窺うが、外は真っ暗で、誰かいる様子はなかった。キャビンへ帰って、時計を見たら、117であった。

 少し寝たのか、今度は、近くで話し声が聞こえる。ルナ艇長が誰かと話をしていた。
話を聞くと「この船の漁師さんと話をしていた。漁師さんが言うには、出港するのであれば330頃になる。未だ、船長が来ていないので分からないが。」と言うことであった。

 この話を聞いていたのか、K氏がいつのまにか起きてきている。今が、315か。しかし、330になっても、漁船の出港の兆しがない。
 その間、ルナは相変わらず激しくローリングを繰り返す。空が白け始めた410、港の外の様子を見て、出港できるか否か、判断することとした。波は防波堤を越えて、打ち寄せている。しかし、港の外の波は予想外に高くないように見える。港に戻り、フェンダーを外しロープを整理し、出港の準備を行った。

  505、いざ出港。港の入り口は、白波を立て容赦なく波が打ち寄せていた。が、港を出れば、波のうねりは大きく・高かったが、係留時よりましに感じた。航海に支障がないと判断したルナ艇長は、大きなうねりの中を巧みに舵を操っている。610、ヤンキージブを張り、4ノット前後で、安定した走りとなった。
 風も強くないのに、この港の中の荒れよう。自然って、怖いもんだ。
 即決する海の男のルナ艇長、その艇長をサポートするK氏とS氏の働きに感服いたしました。

特派員kI

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