2016年7月26日火曜日

接岸する場合・・・(追記)

艇を接岸する場合、同乗している人がいる時は、極力岸壁に近づけて接岸するようにしている。舷側に多少の衝撃を与えることになってもそうする。もちろん艇を保護するフェンダーを装着してのことだ。これは同乗者が舫を取ってくれたりする際に、出来るだけ飛び移ったりすることが無いようにする為だ。着岸が上手くいかない時、当然ながらやり直す。もちろん、速度はデッドスロー。

それから左舷着岸を極力選ぶ。これはプロペラを逆転させると、艇が左に振れる。それを利用すると着岸操作が容易になるからだ。
それから、舫を取っていただける人がいれば、先ずはバウの舫をビットやリングに固定して貰うと着岸操作がよりやり易くなりありがたい。右舷付けもするが、出来るだけ左舷を選択する。

この舷、左舷はポートサイド、右舷はスターボードサイド。
調べると語源は、昔の船は舵が右舷側に付いていたので、ステアリングボードサイド、それがスターボードサイドとなった。また、当時、船を左舷付けにしたのは、接岸する際、舵板が岸壁などに当たって損傷することが無いようにする為と、ある。

一方の左舷は荷揚げする関係からそれに合った名前だったようだが、紛らわしい呼び方だったので、ポートサイドとしたらしい。海自などでは、右舷はみぎ舷、左舷はひだり舷と呼称すると記されている。そうそう、昔は入り船で接岸する慣わしもあったようだ。

今の商業船など所謂本船は、どちらの舷でも接岸するようだ。ヨットの場合も、どちらの舷側に着けるかは、それぞれ操船する人の判断でありルールは無い。いや、多分・・・。

面白いのは、航空旅客機だ。どこの飛行場でも飛行機の左側、つまりポートサイドにボーディングブリッジを付けて乗客や乗員が乗り降りするが、いつかは知らないが、これは世界共通のルールにされたようだ。また機長は左操縦席に座るが、昔々の船の船長室は右舷だったとも記されている。

左舷着岸の時、プロペラを逆転させるとお尻がグーンと左に振れる。静かな港でバウの舫だけ付けて、エンジンを後進にしておくと、岸壁にビッタリ艇が寄り添う。これ、結構面白い。
然し、何度やっても接岸は容易でない。

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