2022年5月31日火曜日

remember #10 Leg 室津から日和佐 ver-1

いよいよ室戸岬をまわり込むレグとなる。天候は朝から雨であるからカッパを着る。昔はオイルスキンで、艇に積んでいるが、素材が違いすぎるので着用することはあまりない。

このrememberは前に投稿した原稿をコピーする格好になる。
2612.5h
07:30に下り坂の天候を予知しつつ出航。
08:10に湾内でトラブル、点検をして大きな問題の無いことを確認。

案の定、室戸岬は近辺は波も風もあり、愚艇のドジャーを超える位の波が、何度か打ち付けてきた。プロペラの空転も何度かあった。

岬を回り込んで暫くしたところで、ルナのエンジンの電気系統に不具合が出たので、エンジンを停止してセーリングに切り替えると無線連絡がある。ではこちらもと燃料節約を兼ねて、東北東の風、10m弱をスターボードで受けながら2ポイントリーフで6.5 ktのスピードを楽しむ。なんともいい気分だった。
実はこれ以上のスピードをこの後に楽しむことができるなど知る由もない。

そうこうしていると、今度はポート(左舷)のレイジージャックのロープが切れた。これで両サイド切れたことになる、要はロープの劣化。
荒天時に限ってこのようなトラブルが発生する、当然ながら設備や部品に力やストレスがかかっているので、どうしても弱いところにしわ寄せがくる。

ウネリの中で回収などデッキで作業をする。
身体にテザーを取り付け、落下防止をしながらの作業。
落下するとお終いだなど考えながら・・・。ジャックラインをいつもは取り付けるがこの航海ではつけなかった。

港でメインセイルを降ろすまでに、なんとかレイジージャックの代用策を考えねばならない。
スピンハリヤードとダッチマンシステムの空きロープを組み合わせると、なんとかなるとまたもデッキにでて実行してみる。結果は上出来、自画自賛する、なかなかのアイデア。

レイジージャックの切れたところをダッチマンのロープと繋げば更に機能を果たす。明日でもやっておこうと思う。また、このままの状態もいいじゃんって感じである。あるものを如何に利用して急場を凌ぐかで、いろいろ考えやって、実践してみることが大切で、これがまた面白い。

キャビンの中をのぞくと、本棚か本が落下してごちゃごちゃになっている。ネットで落下防止しているが、それを越えて落ちた。
まさに荒波を越えて・・・か。

遅めの夕食はオモニと云う食堂でいただく。特に韓国風の餃子はとても美味かった。また行きたいと思う。お店でゴミの処理をお願いする。雨のなか、泊地に戻ると、なんと本船が停泊していた。いや、本船の停泊エリアに我々が入ってしまったのである、大変申し訳なく思った。

明日は徳島でNOYCのMさんにお会いすることになった。なんかとても楽しみでワクワクする。
お会いして日和佐との関係を・・・。
2623.3h

室戸岬の灯台が霧に隠れている。

これがスピンハリヤードとダッチマンシステムのロープを利用したもので、
レイジージャックの役割を果たす。

これ切れたレイジージャックである。

日和佐はとても静かな泊地である。

荒波を越えて・・・、
固縛してても外れて落ちる。
オモニから帰ると、
ルナの後ろに本船がギリギリで停泊していた。
本来は本船の停泊エリアだったのだろう・・・。
しかし、よく着けたと思う、申し訳なく思った。


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