5月14日は特別の日である、それはそれとして、04時起床、5時過ぎに出航、小鳴門を目指す。
港口を出て、いつのもよう振り返り一礼する、眉山は雲と霧に隠れているもとても美しい。13nmを大方2時間で航行、小鳴門に着きチャレンジする。
沈殿の際、ブログに記した通り鳴門海峡のタイドカーブを大方10分毎にメモして、ルナ艇長と検討、午前の部の出航を決めた。
メモをしながら、なんとも自然界の潮流の二次的な曲線、規則的でとても美しいカーブであると思う。
残念ながら小鳴門の潮流を記したものはないので、艇速とエンジン回転数から大鳴門の数値と比較メモする。正確なものではないから記すのはやめておくが、南流に逆らって航行した。この日は強風注意報や濃霧警報が出たり消えたりで、小鳴門も時折12m/secほどのブローが吹く。
1時間で抜ける予定をプラス15分ほどかけた。南流、こちらにとっては坂潮、なので、出口付近は川のように潮が流れ小さな渦もあちこちの見える。ここの景色もとてもいい。
そこを抜けると鳴門海峡付近の海域は、南流から発する波と艇の風力計は12m/secを超える数値、波は四国沖のような形状ではない。でもその海域を小一時間で抜けると波は収まり、いいことに風は残る。風速10m/secを切ったところでメイン2ポイントに合わせジブを展開、天気と波の状態から少し広めに展開してみた。
その後、12m/secの風速に戻ったりするも、ジブセイルの力は凄くて、new pecの速度計であるが7.5から8.0ktと記してくれる。
青空の下、セーリングを楽しむ。ホンダワラの心配も要らないので、シャワーがあろうが、快適そのもである。燃料費の高騰時期、2時間以上の燃費節約にもなる。
なんといっても2ポイントでの艇速に大満足、思わず無線でルナ艇長に伝える。スピードを表すnew pecの速度計部の写真も撮る。
懐かしの景色がどんどん近づき、15時過ぎにホームに戻ることができた。15日間のミドルクルージングを終えたので、赤と白の灯台を通過するときにフォーンを鳴らす。ルナの通過でも鳴らすも聞こえなかったと・・・。
TYCの仲間がいて舫いを取り、そこからの片付けをするが、セイルの収納で時間を要した。
荒天時に海上航行中にレイジージャックのロープが切断された際に、縮帆しているセイルのリーチライン部が左舷側に流れていた。それによってセイルカバーがうまく装着できない。
横風に合わせてブームをたてメインセイルをフルで揚げて修正を試みるも一人ではどうにもならずにルナ艇長の手をお借りしておさめる。
この航海、ざっと振り返ると1legの距離が40から50nmで朝から夕方まで移動だったが、その分、海上ではいろいろなことが経験できた。
特に荒天時における対応や海上での艤装の破損などへの対処などは臨機応変に処することが大切で、理論と実際を試すいい場面、まさに理屈抜き・・・。
小樽航海でも荒天などでは更にいろいろなことがあった。
あれから6年が経って、再びKurenai and lunaをやってみる。まあ少し年をとったが当時の記憶は蘇り、あの時の88日間の経験が活かされている場面もあった。
片付けの最後に食料を入れた籠の中に「800日間世界の旅」なる半世紀も前の本があり、そのタイトルから本棚から抜いて持参したのかと、ほくそ笑んだ。本はこのほかに2冊積んだ、著者は2冊ともに女性セーラー。
さてこの15日間のミドル航海を無事に終えることができましたのは、メール、電話、またこの航海ブログをお読みいただいた、皆さまのご支援の賜物であります。
いつものクルージングメンバークルーの Sさん、Iさん、ヨット仲間のMさん、Hさん、三重セーラーHさん、大阪LさんとLさん、山彦Mさん、T社HさんとUさん、徳島のMさんご夫妻、沖縄のUさん、沖縄クルージング中の仲間Yさん、R会のAさん、Tさん、Kさん、Fさん、Iさん、Yさん、NOYCのIさん、Nさん、Mさん、Kさん、この航海ブログをお読みいただいた皆さま、ありがとうございました。
この後も写真などを整理しながら、エピソードなどをブログアップできればと思います。
最後に同行2艇、ルナ艇長、お疲れ様でした、ありがとうございました。
小鳴門は川のように流れる。 |
小さい渦があちこちに。 |
8ktは瞬間的で写真に撮れなかった。 |
お疲れ様でした。楽しくも為になるブログでした。また落ち着かれたら直にお話を聞かせて下さい。(H in Mie)
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