2022年5月23日月曜日

remember #6 Leg 古満目港へ避難 ver-1

日振島から土佐清水の予定を古満目港へ避難する。
この日は04:35に起床、05:15に出航する。

06:20 風はSE 8.8m/sec 4.5kt 波高1.5mほど。
07:00 天候は雨になる。うねり2m 
07:20 2300rpm 07:55 2400rpm
08:30 風強くなる。ルナから無線で風警報が出ているとの連絡が入るも出航して3時間半ほど経っている。
08:45 トイレに入り用をたし出ると同時に右舷のレイジージャックの吊り上げロープが破断し落下した。このロープは海面を流れてたのでプロペラに巻きついたらとんでもない結果となる。
荒天の海上でテザーを装着、落水防止を整えて作業を行い応急処置を終える。
09:15 まで20分ほどかったかな、先を行くルナが戻ってきてくれる。

09:55 北東の風 9m/sec 
10:20 別府で破けたビミニトップのテーピングなどが無意味となる。日よけを取り外して、ビミニトップを畳むしかない。こんな時に限って安全装備の一部を失うのは辛いが仕方ない。ステアリングや計器に波の飛沫をかぶることになる。
ドジャーには何度も波がくるも幸いかな日よけ部の高さまではなく助かる。カッパで凌ぐ。

引き続いて土佐清水を目指すも、沖ノ島を越えた頃から更に風と波が出てくる。この周辺はその地形から難所の一つ、また黒潮の反流影響もあるのだろう・・・。
北太平洋の波長は長く、あるタクトで大きな波がうまれる。6年前を思い出すシーンが何度となく現れる。プロペラが海面から浮き上がり空転する。何度も何度もである。

3時間ほど波風に揉まれたがこの調子だと土佐清水の入港は夕暮れを過ぎる可能性があるため、海図で避難港を探す。 
このlegでの避難港は決めていなかったが、陸地から沖合4nmほどの位置にいるので並行位置での近くを探すと古満目という港を見つけたので、ルナに無線連絡して避難を決める。現在位置から1時間半ほどで入港できそうなのでそこへ針路をとる。

最高波高で双方がその谷間に入るとマストが見えなくなる瞬間もある。写真撮影とビデオを回しながら、ルナにも無線で撮影依頼をする。
こんな時は「なんでこうなるかなー」と、笑うしかない。気晴らしにラジオをかけるけど電波状態はよろしくない。

避難港の内部状況など知る由もないが、岬の灯台と漁具の位置などを海図上で確認すると奥まった港のようなので入港するとプールのような静けさだろうなと期待+妄想をめぐらす。ひたすら古満目港を目指して機帆走。

15:30過ぎに入港、16:00に舫いをとる。まさに港はプール、すぐさまマストに登ってレイジージャックを復旧させる。ルナの電動ウインチを艇長に作動していただく。
ここでマストに登るかとニンマリ、防波堤で魚を釣っているご近所さんたちも、何やってるんだろうと見物されていらっしゃる。なんとか修復する。

その合間には、ビミニトップの裂けたところも縫う、これ早くやっておけばと・・・。まあこれも経験ですね。
遅めの夕食カレーをルナの船室でご馳走になり、ビールをいただき一日を終えた。

ルナ艇長に電動ウインチを操作いただき
クライム マスト。

Vサイン、ここでマストに登る・・・。

波に翻弄されるルナ号。
そういう愚艇も同じである。

古満目港内はプールのよう・・・。

ルナ号の裁縫セットをお借りする。
面の皮も手のひらも薄くて、か弱いのです。

取り敢えず縫い込む、
なかなかと自画自賛・・・。

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