2020年11月21日土曜日

海上エピソード2

海上交通三法がある。
海上衝突防止法、海上交通安全法、港則法のなかでセーリングボートも操船せねばならない。
ただ港内では20トン未満の汽船に関しての回避義務などもある。先に記した新潟港での一連のことはまさにこの回避義務である。

先日の紅葉セーリングでも同じような場面があった。港から出てくる本船が音響信号単音1回を発したので左舷にそれを確認した。
愚艇に航路優先権はあるも、港則法による境界内ゆえに、20トン未満の汽船云々を適用して事前回避体制の準備、相手船の船尾を狙う。
それに対して、本船の乗組員が愚艇の前を通過する際に、お礼を云われるのかと思いきや、なんとデッキから怒鳴るような姿には驚いた。
本来、音響信号短音1回は進路を右に転ずるの合図。しかしその本船は直進後に左へ転ずるのだから、まあなんとも。
本船の汽笛は、早く横切れとでも言いたかったのか、どうかは知らんけど・・・、九州のとある港の船籍だった。
この20トン未満の汽船回避については、数年前に海保から改めて通達されている。

小樽からの帰りの遠州灘から伊勢湾にかかる海域では、波がブームの1m以上とこに当たったり、ドジャーとビミニトップの上を超えていったり、結構な雨風波のなかでの操船の最中、愚艇の右舷側から超大型船が接近してきた。速度を落とすことなく目の前を通過する。この時の回避は勿論、愚艇であるから船尾を狙って。
そんな時にバウアンカーの固定ロープが少し緩んだりする、まさにマフィーの法則か・・・。仕方ないので、波の高低周期を計りながら、ジャックラインにテザーで身体を確保しつつ3往復して固縛作業をやった。ルナにその旨を無線してからの作業、艇長曰くなんでこんな海域環境でと。

確かこの後も、今度は左舷から本船がやってきた。この日のlegは大王崎、波切港。メルボルン・大阪のダブルハンドで優勝したあの波切大王の・・・。翌朝も時化なかを出航した。
以前、ルナもこの海域で大波をくらった、泊地で食事した旅館の名前が大波だったと。

外国籍船舶のスターンと愚艇のヒール。

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