2022年5月31日火曜日

remember #10 Leg 室津から日和佐 ver-1

いよいよ室戸岬をまわり込むレグとなる。天候は朝から雨であるからカッパを着る。昔はオイルスキンで、艇に積んでいるが、素材が違いすぎるので着用することはあまりない。

このrememberは前に投稿した原稿をコピーする格好になる。
2612.5h
07:30に下り坂の天候を予知しつつ出航。
08:10に湾内でトラブル、点検をして大きな問題の無いことを確認。

案の定、室戸岬は近辺は波も風もあり、愚艇のドジャーを超える位の波が、何度か打ち付けてきた。プロペラの空転も何度かあった。

岬を回り込んで暫くしたところで、ルナのエンジンの電気系統に不具合が出たので、エンジンを停止してセーリングに切り替えると無線連絡がある。ではこちらもと燃料節約を兼ねて、東北東の風、10m弱をスターボードで受けながら2ポイントリーフで6.5 ktのスピードを楽しむ。なんともいい気分だった。
実はこれ以上のスピードをこの後に楽しむことができるなど知る由もない。

そうこうしていると、今度はポート(左舷)のレイジージャックのロープが切れた。これで両サイド切れたことになる、要はロープの劣化。
荒天時に限ってこのようなトラブルが発生する、当然ながら設備や部品に力やストレスがかかっているので、どうしても弱いところにしわ寄せがくる。

ウネリの中で回収などデッキで作業をする。
身体にテザーを取り付け、落下防止をしながらの作業。
落下するとお終いだなど考えながら・・・。ジャックラインをいつもは取り付けるがこの航海ではつけなかった。

港でメインセイルを降ろすまでに、なんとかレイジージャックの代用策を考えねばならない。
スピンハリヤードとダッチマンシステムの空きロープを組み合わせると、なんとかなるとまたもデッキにでて実行してみる。結果は上出来、自画自賛する、なかなかのアイデア。

レイジージャックの切れたところをダッチマンのロープと繋げば更に機能を果たす。明日でもやっておこうと思う。また、このままの状態もいいじゃんって感じである。あるものを如何に利用して急場を凌ぐかで、いろいろ考えやって、実践してみることが大切で、これがまた面白い。

キャビンの中をのぞくと、本棚か本が落下してごちゃごちゃになっている。ネットで落下防止しているが、それを越えて落ちた。
まさに荒波を越えて・・・か。

遅めの夕食はオモニと云う食堂でいただく。特に韓国風の餃子はとても美味かった。また行きたいと思う。お店でゴミの処理をお願いする。雨のなか、泊地に戻ると、なんと本船が停泊していた。いや、本船の停泊エリアに我々が入ってしまったのである、大変申し訳なく思った。

明日は徳島でNOYCのMさんにお会いすることになった。なんかとても楽しみでワクワクする。
お会いして日和佐との関係を・・・。
2623.3h

室戸岬の灯台が霧に隠れている。

これがスピンハリヤードとダッチマンシステムのロープを利用したもので、
レイジージャックの役割を果たす。

これ切れたレイジージャックである。

日和佐はとても静かな泊地である。

荒波を越えて・・・、
固縛してても外れて落ちる。
オモニから帰ると、
ルナの後ろに本船がギリギリで停泊していた。
本来は本船の停泊エリアだったのだろう・・・。
しかし、よく着けたと思う、申し訳なく思った。


2022年5月30日月曜日

remember 室津沈殿

朝から風強い、港内の工事船も出ていないようだ。
よって沈殿を選択する。ではということで、昨夜見つけたコインランドーで洗濯。

昼間は近辺をうろうろ、昼食は今朝出航時用に買ったおにぎりで済ますことにした。
エンジンにオイルを注入、250ccくらいかな・・・。
昨夕の海水浴で、どうも風邪をひきかけているようなので、早めにMドクターの処方箋の世話になった。昨日の海水浴の後、身体に震えがきたので温水シャワーを浴びた。

タクシー会社へ昨日送ってくださったお礼に行くも休み。
実は料理屋がいつくかありそこで食事をと思っていたが、全てのお店が定休日。推測だが、この日は食事処は休みとしているようで、ついてはタクシーも休み、なぜなら観光タクシーであるから。

夕食はルナ艇長が割引の弁当とこれも割引の肴を買ってこられたので、それをいただく。飲み物、愚生はノンアルコール、ルナ艇長はアルコール・・・。
食事しながら、洗濯したので、もう一周できるか、など冗談話をする。
山彦Mさんが、泊地での風呂、コインランドリー、食事処についてメールくださったが、ここは残念ながら風呂はない。多分、タクシーを使えばあるのだろうけど、今日はドラッグストアで買った身体拭きを使って済ます。これもノンアルコール型の方がいいように思う。

このように便利なものがいろいろある。
実はあるものを使うと更に快適になるだろうと思えるものがあるけど、これはちょっと書きづらい。

2022年5月29日日曜日

remember #9 Leg 久礼から室津

5/9  曇りから雨。20L燃料を給油。06:15 久礼を出航する。2600.8h
07:00  2450rpm 1.9m/sec北東
10:30  ホンダワラの群に突っ込んでしまった。シマッタ、である。かなり大きい。
これを取り除く準備、あるものをここでも利用、その過程を写真に残す。電動ドリルも積んでいてよかった。充電不良なのでインバーターを利用して充電もする、なんでも工夫しながら、考えながら最良の選択をこなす。

昼はシリアル、牛乳、ぶどう、ヨーグルトとこれ本来は朝食メニューである。
14:00過ぎから霧が発生、その頃から波は2mで風は20kを越えてくる。気象予報はもっと過酷であったので、避難港を設定しての出港であった。まあそれが当たらなくラッキー。

17:15に着岸。2012.5h
室津は旧港に入る。なかなか趣のある港である。
何をさておき、スターンの梯子から海面下に入ってホンダワラを取る。ウエットスーツのジッパーが壊れてそこから海水がまともに入る、それでもなくてとも外気温は低いのに、最悪な目にあう。また、写真の道具は一応の役割を果たすも、柄が腐っているのでどうしても弱い。久しぶりに奥の手道具のチェーンを引っ張り出して、ルナ艇長と二人で、えんやこらをやって、ホンダワラを除去する。

それらを終えて雨の中、タクシー会社で教えてもらった食堂を探しながら、二人でトボトボと歩いていると、Mタクシーが追っかけてきてその食堂まで送ってくださる、ありがたい。
いろいろいただいく中で、鰹のタタキのり巻きの〆がよかった。
この帰りになんとコインランドリーを見つける・・・・。

気象の状況は良くないとの予報。
WPが避難の判断をする箇所で、
予め3箇所を決めた。

これらがホンダワラを取り除く
道具の製作シーンである。

電動ドリルもバウから引っ張り出してくる。
ただし電池を充電せねばならない。

大方の形が出来上がった。

ロングな鎌、である。

数日前はマストクライム、
今日は水面下とは・・・。

なんでこんな目にあうかな、ホント。

身体は冷えきる。

鰹タタキのり巻き、
美味いのひと言・・・。
お酒は香川金比羅の産物。

このような係留の景色、
愚生のとても好きなシーン。

航行しながらの充電・・・。

2022年5月28日土曜日

remember #8 Leg 土佐清水から久礼ver-1

当初予定では須崎であったが、久礼に変更した。ここ久礼は高知県最古の酒蔵がある。
土佐清水を06:15に出航。天気は曇りで風は3.5m/sec 南西。
7:30ルナと無線連絡、それは足摺岬を越える時で、ルナの双眼鏡から足摺岬ホテルのダイニングが見て取れるとのこと。バイキングの料理まで確認できるらしく、和食か洋食をお客さんが選んでと・・・。

7:34 足摺岬灯台が見える、7:38分に伊佐漁港が見える、ここを泊地にしたら、リゾートホテルで朝食が取れたかもと、今度はこちらから無線する。
荒天では入港し辛い港口だから、波なし風なしの時の選択でしょうな、とも。そうこうしていたら、雲の間から太陽が顔をのぞかせる、のたりのたりと航行する。
08:35 ルナからプロペラにビニールが絡まったとの無線、こんなところにレジ袋があるのだから・・・、そこから海上に浮かぶペツトボトルに目がいく。
2400rpm、5.3kt で航行、11:00にジブをだす、ただしのぼり展開。

15:15 入り江に入り、16;30に着岸する。

以降の出来事は・・・。
22:00頃、ルナがとんでもない動きをし始める。
舫いの取り方で暴れ馬のごとく揺れに揺れ始め手がつけられない。原因は舫いの長さであるとの結論、70m以上の舫いを緩やかに取ると、何事もなかったように動きがとまり、ロディオから安眠ゆりかごに変化する。ビンゴ。
夜中にパジャマ姿でロープを引っ張り回す。この滑稽な姿を誰か見てたら、と思うと・・・。写真が無いのが残念。いや、よかった。

この日も3つのことを学ぶことができた。その中にはワッチの重要性なども。また先日の荒天時の対応では北前船を辿る小樽航海での経験を活かすことができた。何事も経験、である。
明日は04時起床ゆえに、早く寝たいがNPOの方々へメールしたりで・・・と記録に記されている。

この時は平穏・・・。

この長さの舫いロープ。

バウも同様、長い長い・・・。

どうしても弛む。

2022年5月27日金曜日

北前船セミナー出席

11時から15時30分まで、北前船のセミナーに出向く。
市長のごあいさつから始まり、13時前までS学芸員の基調講演、Mさんの日本遺産認定市町全体事業の紹介などがある。北前船の歌ができたとのことでその披露にある。五木ひろしさんの作曲、石原信一さん作詞。ご当地ソング的な歌である。

そのあとは自由行動の市中見学と昼食、14時30分から能「高砂」観世流・能楽鑑賞を15時30分前まで催された。
能の実演はとても迫力がある、室町時代にタイムスリップしそうな感であった。薪能になると更に・・・。

世阿弥の風姿花伝に「秘すれば花なり」「家、家にあらず、次ぐをもて家とす。人、人にあらず、知るをもて人とす」とある。また花鏡には「初心忘るべからず」「いのちには終はりあり、能に果てるべからず」と。「女体の風姿。風体を飾りて書くべし。これ、ことに舞歌の本風たり」能作書。風姿花伝・花鏡の帯に名言として記されているのを改めて目にする。この本は山彦Mさんに頂いたもので、一気には読まずに時折、頁を開く本である。

能の実演はsns等を含め公開禁止なので、その前に能楽舞台を撮影した。
一緒にセミナーに参加なさった皆さんからは、別府四国の航海疲れは取れたか?など労いをうける。セミナー前後には、31日締め切りの帆船Mプロジェクトの申請のことで6回ほど電話のやりとりをする。NOYCの事務局長からも長い電話連絡があり、現実の引き戻される。

しかし、今日は文化に触れた1日であった。謡曲は義父もなさってたことなど思い出す。





2022年5月26日木曜日

remember 古満目港避難のメモ ver-1

古満目港避難のメモを記すのを失念。下記はコックピットで書き留めたもの。

・天候変化は北海道でも結構学んだつもりだけど同じことが繰り返される。
・風波浪の中、冷静に海図をみて避難する古満目港を見つけた。
・笑うしかないと云うことは、冷静になることに通ずる、まあ人それぞれ、です。
・避難港の予めチェックを怠ってはならない。
・大波の受け方は臨機応変の対処が大切である。
・プロペラの空転は避けられない現実だけどまあ嫌な音である。
・黒潮の反流をスピードとエンジンの回転数から想定できた、後で地図確認するとビンゴ。
・エクササイズというかドリルというか、理論と実際はこのシーンにおいては実際が勝る。
・如何に経験を積むかである。一つまた経験になる。
・最悪の情報を正とすることが何より大切である。
・小樽航海の時のような情報収集力がここまでの時間経過で薄らいでいた。
・ピンポイントの天気予報が欲しい。
・new pecのウエイポイントの利用工夫。一例として、潮流影響のチェック、荒天時の避難港と
 レグのルートライン上とに設定するなど。

これらのこと、メモからの転記を忘れていた。
海は広い、私の船は小さい・・・

2022年5月25日水曜日

remember #7 Leg 古満目から土佐清水

5/7 土佐清水へ行って鰹のタタキを食べようと目論んでショートレグをこなすことにする。

そのために、朝から外海の情報を得るために漁師さんたちの話を伺うと、昨日より波はあるよ、との情報、どの時点のことを申されているのかは判らない。 

11:50 古満目港を離岸する。
古満目港は緊急避難に加えて艇のダメージの補修など行うことができた、いつものよう港の出口でお世話の一礼。

港を出てみると2、3mのうねりがある。
14:35 西南西の風7m/sec、ジブを1/3ほど展開、5.3ktのスピードで帆走するも気持ち悪くなるくらのうねり。
15:05 入港、15:25 着岸して2艇横抱きで舫いをとる。係留ボジションは南海ヤンマーの真ん前でその横に出光スタンドまであるのだから便利である。

お風呂は歩いて10分ほどのところ、そこから5分のところにある、あしずり食堂で夕食を摂ることにした。ここはGSの女性からとお風呂のお客さんの紹介、間違いないと思って入ってみた。いろいろなものがあり、鰹のたたきなどをいただく。確か2種類あったように記憶する。食事の後、ドラッグストアで食品やユンケルなど買い物をする。
燃料を28L艇タンクに給油、48Lを購入する。

前のレグで、エンジンオイルの給油をどうするか話していたにも関わらず、ヤンマーを目の前にして、そのことを忘れるのだから・・・。

2586.4→2590.6h

今日はセイルの修理やその他補修用の部材を購入する。これから、数日間、この補修等の仕事が待っている。まあ、あれもこれも楽しみながらやる。


2022年5月24日火曜日

中休み・・・

中休みといっても、
午前中、艇に出向いてバウの電灯部のチェックをする。
四国周航時の荒天の際にバウは波に突っ込む、こちらは突っ込みたくはないが、あちらが被さってくるから避けようがないわけで、それがなんども繰り返された。
その後の雨やらでバウの電灯から雨漏れが発生しているを発見した。よくみると前から漏れていた形跡がある。
電灯部を全て外してみると電灯のケーシングをとめるネジが長すぎ化粧板を貫通していることが分かる。また必要の無い孔が2箇所あったので多分そこらからの漏水であろう。そもそも、その内部がどうなっているかだが、多分、ビルジとなってタンクに集水されているのだろう。

処置としては取り付けネジの箇所も含めこれらの孔をシリコンで軽く塞ぐことにした。軽くとは、今後どうするかを再考したいため。

いずれにせよ、メッキ磨きなどで腐食しているケーシングを磨くことと、ハロゲンランプをLEDランプに替えること、またその端子のサビ落としなどせねばならない。とめネジは当然短いのと交換する。

以前からの波水や雨水の漏れ補修の箇所があるので、この際、それらも補修する。まあ、楽しい仕事が増えた。

バウの電灯

3個の孔でいいのが5個もある、
なんでやねん・・・。

細電線に力がかからないように、
細引きでとめる。

2022年5月23日月曜日

remember #6 Leg 古満目港へ避難 ver-1

日振島から土佐清水の予定を古満目港へ避難する。
この日は04:35に起床、05:15に出航する。

06:20 風はSE 8.8m/sec 4.5kt 波高1.5mほど。
07:00 天候は雨になる。うねり2m 
07:20 2300rpm 07:55 2400rpm
08:30 風強くなる。ルナから無線で風警報が出ているとの連絡が入るも出航して3時間半ほど経っている。
08:45 トイレに入り用をたし出ると同時に右舷のレイジージャックの吊り上げロープが破断し落下した。このロープは海面を流れてたのでプロペラに巻きついたらとんでもない結果となる。
荒天の海上でテザーを装着、落水防止を整えて作業を行い応急処置を終える。
09:15 まで20分ほどかったかな、先を行くルナが戻ってきてくれる。

09:55 北東の風 9m/sec 
10:20 別府で破けたビミニトップのテーピングなどが無意味となる。日よけを取り外して、ビミニトップを畳むしかない。こんな時に限って安全装備の一部を失うのは辛いが仕方ない。ステアリングや計器に波の飛沫をかぶることになる。
ドジャーには何度も波がくるも幸いかな日よけ部の高さまではなく助かる。カッパで凌ぐ。

引き続いて土佐清水を目指すも、沖ノ島を越えた頃から更に風と波が出てくる。この周辺はその地形から難所の一つ、また黒潮の反流影響もあるのだろう・・・。
北太平洋の波長は長く、あるタクトで大きな波がうまれる。6年前を思い出すシーンが何度となく現れる。プロペラが海面から浮き上がり空転する。何度も何度もである。

3時間ほど波風に揉まれたがこの調子だと土佐清水の入港は夕暮れを過ぎる可能性があるため、海図で避難港を探す。 
このlegでの避難港は決めていなかったが、陸地から沖合4nmほどの位置にいるので並行位置での近くを探すと古満目という港を見つけたので、ルナに無線連絡して避難を決める。現在位置から1時間半ほどで入港できそうなのでそこへ針路をとる。

最高波高で双方がその谷間に入るとマストが見えなくなる瞬間もある。写真撮影とビデオを回しながら、ルナにも無線で撮影依頼をする。
こんな時は「なんでこうなるかなー」と、笑うしかない。気晴らしにラジオをかけるけど電波状態はよろしくない。

避難港の内部状況など知る由もないが、岬の灯台と漁具の位置などを海図上で確認すると奥まった港のようなので入港するとプールのような静けさだろうなと期待+妄想をめぐらす。ひたすら古満目港を目指して機帆走。

15:30過ぎに入港、16:00に舫いをとる。まさに港はプール、すぐさまマストに登ってレイジージャックを復旧させる。ルナの電動ウインチを艇長に作動していただく。
ここでマストに登るかとニンマリ、防波堤で魚を釣っているご近所さんたちも、何やってるんだろうと見物されていらっしゃる。なんとか修復する。

その合間には、ビミニトップの裂けたところも縫う、これ早くやっておけばと・・・。まあこれも経験ですね。
遅めの夕食カレーをルナの船室でご馳走になり、ビールをいただき一日を終えた。

ルナ艇長に電動ウインチを操作いただき
クライム マスト。

Vサイン、ここでマストに登る・・・。

波に翻弄されるルナ号。
そういう愚艇も同じである。

古満目港内はプールのよう・・・。

ルナ号の裁縫セットをお借りする。
面の皮も手のひらも薄くて、か弱いのです。

取り敢えず縫い込む、
なかなかと自画自賛・・・。

2022年5月22日日曜日

remember #5 Leg 日振島

5/5  別府から日振島。天候晴れ。
06:20に出港する。別府YHでトラブル、ビミニトップのサイドを学生ディンギーのラダーで切断する。1艇がラダーの収納を怠っていたのか、それが正しいのかは知らないが、それに接触して布が切れた。これが、後々・・・。

豊後水道を横断するために電子海図に5nm単位にウエイポイントをプロットする。そのWPを通過する時間を確認することで潮流が船足に影響を与えているかどうかをチェックできる。また、避難港を佐賀関港とした。
10:30を過ぎる頃に速水瀬戸、伊予海峡付近になる。かいふ・塩釜、この辺りは水深150mと400m位が交差する、その海底地形から強い潮流を産む。自然現象の凄さである。
そこは関アジ、関サバの産地にもなる・・・。この海域の漁は一本釣りと定めらているようで、この考えは結局は資源を守り、価格に価値観をうむもので、理にかなう素晴らしいと改めて思う。
風や波もあるが難所を越えることが出来た。海域は12:30頃から静かになり、12:50からセーリングする。今日は立夏か。
2575h 15:00にポンツーンに舫いをとる。

ウエイポイントのプロット化は以降の航海でも役に立つ、これも経験からうまれたもの。
そういえば5/4燃料を別府で38L購入補給した。

佐賀関精錬所の煙突

難所を越えて・・・。

前方はルナ号

向かって右手はフェリー専用エリア。

2022年5月21日土曜日

remember #4 Leg 別府 &NPO

5/3 平群から別府 50.3nm 天気晴、南風、2,400rpm
05:10起床、平群島東岸壁フェリー乗り場前を06:30出港する。
豊後水道も静かだ。
16:15着。
狭いYHに舫いを取り、温泉に向かうも、行こうとした銭湯は満員御礼。
18L給油する。
2565h

今日は NPO行事、朝、早めに向かう。
メインセイルの修理などもあり、取り外して持ち帰る。
セイルカバーの修理も必要で、これも持ち帰る。
朝から多くの人たちが体験行事に参加される。参加なさったみなさん、とても喜んでくださる。こちらも嬉しい限り。メンバー全員、やりがいを感じたと。

別府タワーのお出迎へ

有名な温泉場
だけど、入れない。

昔の思い出・・・。

2022年5月20日金曜日

remember #3 Leg 平群島

御手洗から平群島へのレグ。 天候は晴れである。
ゆたか海の駅を06:15出港。
06:50 3.7kt/2300rpm 236w 8.4m/sec W 
08:10 9.6m/sec W
09:40 潮止まり感 3.5kt/2300rpm 
09:50 4.1kt/2450rpm 11.0m/sec 
12:30 クダコ鼻灯台下、波高し。

昼食はシリアル、牛乳、チーズ、ぶどう、ほうじ茶、煎餅、チョコレート、ぶどうパン。

13:05 7.1kt/2450rpm  11m/secW
13:35 依然波高し
15:00 とんでもない波に遭遇する。ルナはエンジンが何度も空転したとか・・・。海底の地形が複雑なのだろうか、まあ・・・、ここはVTRがあるのだが撮影時間が長すぎるので添付できないのが残念。ルナも愚艇も海面を踊っている、こんな時は笑うことにしている。この先、それ以上の波に見舞われるなど知る由もない。

泊地平群島は歴史ある島。また、ホンダワラ群を育むところでもある。係留場近くには食事處もないので、夕食はルナのカレーライスをいただいた記憶。天ぷらや、ビールのつまみを近くのお店で買う。

燃料を20L給油する。
2545.8h
手前のホンダワラ・・・

2022年5月19日木曜日

remember #2 Leg 御手洗

5月1日、与島ー大崎下島(御手洗)の#2Legである。晴れ、風は南からかな・・・。
w-up05:15、46L給油の後、06:25出港する。朝食は航行しながらヨーグルト、クリームパン、バナナ、コーヒー。

07:00 250.8deg 8.2kt 本島横通過、07:10 広島 6.3kt 。
07:40 備讃瀬戸#5灯浮標を通過、その際の艇速は7.3kt 、そうこうしていたら、08:08 に#2灯浮標を抜ける。
10:20 クルージングメンバーで鞆の浦を楽しむ際の係留場となる仙酔島(133.24E 34.23N)横を通過する。懐かしいところである。

来島海峡航路の東に位置する船折れの瀬戸を13:00から13:20で抜ける、まあ川を渡る感・・・。
そこからは一定の風を受けながら15:20にゆたか海の駅に舫いをとる。
入港時に見える左舷の御手洗の町並みがとても美しい。ここは北前船航路の港の一つであるから、豪商の家々が未だに残っている。

燃料ストックがゼロなので、途中で給油所へ何度か電話するも今日は給油は無理とつれない返事が返ってきた。でも諦めずに舫いをとったあとに再度電話すると、丁度、タンクローリーでフェリーに給油にいくとのことで、じゃあついでに寄りますわとのこと、一安心。48Lを予備タンクに入れて貰う。

そのあと、シャワーを浴びてひと心地つく。時間指定でピッツアを注文してビールとワインで夕食。このピッツアは地元レモンと、もう一つなんだったか、それに牡蠣の3種類。昼食は何を食べたかの記録にも記憶にもないとは、なんともいけませんな。

2535.9h

右舷に近づくルナ号・・・。

クラブ旗。

御手洗の古い町並み、
ここをゆっくりと歩きたいが・・・。
北前船の航路の港の一つである。

ゆたか海の駅
ここは日本で第一号の海の駅に登録された。
その心意気は未だに残っている。

潮高し、このステップ板が何かにつけて役に立つ、
クルージングの必需品である。
勿論、小樽航海でも共にした。



2022年5月18日水曜日

remember #1 Leg 与島

航行中に書き留めたメモは21ページある。これをこれからチェックして、写真などもアップしていく。remember編・・・。

2016年の小樽航海ではモレスキンの大判ノートに航海日誌的に書き留めた。今回はITOYA LEGAL PADにmemo書きにした。折角だから貼り付けようとかと考えている。
あれから6年、久々のKurenai and Luna の航海スタート風景でもある。
前回は88日間で2580nm(4800km)の航海、今回は15日間の512nm(952km)の航海だった。

4月30日、ホームを05時08分に出港して与島まで55.1nmを航行する。15時30分に与島のポンツーンに舫いをとる。
途中の姫路沖では、南西方向から1時間半ほど見掛の風が12.6m/secほど吹いていた。アビーム、クローズホールド・・・。
それを経て、10時00分大部を左舷に、10時44分に牛窓沖、12時00分頃、豊島沖宮崎灯台、団子瀬を過ぎる。昼食はランチパックの卵サンド、賞味期限間近のミルクコーヒー、ヨーグルト、チーズにほうじ茶。夕食はルナでカレーを頂いた・・・。

この2日前に燃料フィルターのエレメントを交換(2515h)、同時に冷却水のフィルター掃除もやる、いろいろな植物?が溜まっていた。

航行中に書き留めたメモは
21ページある。

Kurenai号の前を航行するLuna号

Luna号の横を航行するKurenai号

Luna号の前を航行のKurenai号

冷却水フィルター