2016年6月6日月曜日

函館で一日過ごす

函館で工楽松右衛門の足跡を探してみたが、残念ながら見当たらなかった。
高田屋嘉兵衛の資料館で海の総合商社北前船と云う本があり、それには工楽松右衛門の名前が記されていた。ルナ艇長は市の図書館にこの本があるかどうか、戻ったら調べてみるとのこと。

坂の上の旧英国領事館などをポタリングした。泊地はウイークデーにも関わらず観光客は大変多い。ポタリングから戻り、Yさんのメンテナンスの重しのお手伝いをする。スターンを浮かすための重りだ。

ひと休みしていたら、艇にセーラーの方がいらして、コックピットでコーヒーを飲みながらお話した。いろいろな経験の持ち主で話題豊富の方だった。
K山さんとでホンダワラの除去作業をする。除去チェーンに何度か擦ると付着してくる。

その後、泊地で愛媛から北海道を一周するMさんもフラリとお見えになったので、いろいろお話する。ジャヌー39をほぼシングルで操っておられる。自作のハードドジャーはガラス張りで、UVカットシートを貼り付けているそうで、とても手作りとは思えない。舫には一部ステンレスチェーンを使うなど、あちら此方に工夫が施されている。九州から北海道を半年近くで周航なさっている最中、我々の活動海域にも来られたことがあるとのことだった。
そうしてたら、函館のMさんもお見えになり、引き続きの立話をする。当然、ヨット談義。ルナ艇長にMさんをご紹介する。万灯祭の案内を差し上げるので、是非、お越しくださいとルナ艇長が申すと、以前、そのエリアで仕事をなさったことがあるとのことだった。

折角、函館に来たから、急遽夕方、函館山にケーブルカーで登ることにした。その途中にある五島軒に立ち寄ったら、1時間半待ちとのことだったので予約した。
函館山からの夕暮れ風景を観て、花より団子、早々に帰りのケーブルカーに乗り込み、レストランに直行した。
待つことなくテーブルに案内され、久しぶりの西洋料理を頂く。ここはカレーも美味しいので迷ったが、今月のお勧め料理を頂く。老舗のそれは、やはり美味しい。

明日は北海道を離れて青森の下風呂へ向かう。ここもいい温泉があると、両Mさん談。
潮流を利用しながら津軽海峡を再横断する。


2016年6月5日日曜日

leg39松前〜函館

松前を6時30分に出港した。やっと函館を目指すことができる。
津軽海峡の本流に乗ろうと、8海哩沖出しする。途中、ホンダワラに捕まり、もたもたした。その後、立ち直り対地速度で9ノットまで出てた。気象庁のリアル潮流をみると3ノットくらいだったとおもう。

9時半過ぎに函館金森レンガ倉庫洋物館のMさんへお電話を差し上げ、係留お願いをする。快く大丈夫ですよとご了解を頂く。これで安心だ。
14時過ぎに函館港金森倉庫前に舫をとった。やっと函館だ、はるばる来たぜ函館♬🎶
Free Spiritは30分早く出港して、白神岬の沖を凄いスピードで進んでいた。
我々より50分位早く接岸されたとのこと。

Mさんも出迎えてくださり、舫のお手伝いまでやっていただいた。そのあと、ルナ艇長、Y艇長と3人でMさんのジュエリー・ショップ チャートハウスへ伺い、ご夫妻にご挨拶して、入港手続きをする。そこで周辺情報、ゴミ、水等について事細かく、お教え頂く。Mさんは長距離航海をするセーラーの間では有名な方だ。勿論、海外から来日するセーラーとヨットの面倒をみられているので、海外にも知られている。

丁度、この函館が北海道最後の寄港地、そこでMさんのご親切などをblog投稿していたら、愚艇にお見えになられたので、ルナ艇長とでお話しする。白神岬の回流潮のことやら、ロシア艇を交えた親善レース、津軽海峡横断レースの歴史、クラブレースの第1回が今日行われたことなどうかがう。函館ならではのお話だった。

横浜タモリカップにも参加する艇があるとうかがったので、JSAF外洋内海のパーティでの仕掛け人、Yさんのスピーチ内容をお話して、函館に誘致されては、など雑談した。
短い時間だったが、コックピットが楽しいコミュニケーションの場に変わった。

愚生からは、北海道へ到着後、小樽往復の寄港地で、地元の皆さんに親切を受けたこと、それを意図的にblogに事実を一部始終を記述した理由などをご説明した。

係留ロケーションは函館山の麓、レンガ倉庫の岸壁、絶好の場所をそうなったのは、長い時間、行政との折衝をおこない、今に至ったとうかがうと、本当に凄いなー、と思った。ハードもソフトも全て揃っている。
そのご努力の結果、内外のセーラー達がMさんを頼って来函する。世界のセーラー達へのおもてなしが、北海道玄関の函館のここにある。

明日もこの係留地で楽しい時間を過ごせることおもうと、嬉しくなってくる。徒歩1分にスターバックスがある、朝食はそこで・・・。


2016年6月4日土曜日

松前沈殿中にYさん入港(再)

今日は予定通り沈殿。寒いのでベッドの布団に包まって過ごしている。家庭では当然ストーブに火が入っていることだろう。建物は殆ど暖房がきいている。

函館海上保安部の沿岸域情報提供システム(MICS)の風速情報は、竜飛崎灯台で南西16mを超え、北海道側の恵山岬灯台も同じ風向風速なので、津軽海峡は南西の風が吹き抜けている。この風がおさまらない限り出港はできない。津軽海峡もやはり厳しい。

函館へは津軽海峡の潮流に乗るといいと、小樽のK地さんが言われてた。松前からだと、海峡に沖出しして潮に乗る。気象庁の潮流シュミレーターでは、5ノット流れもこともあるようだ。勿論、天候回復後、天候変化のない時を狙う。愚生もルナ艇長も、昨日のような目には出来るだけあいたくない。愚生は元来臆病である。では何でこんな自然相手の旅に出かけたか・・・、自身もよく解らない。

6月号の文藝春秋、残り少ないページ、ペースを落としながら読んでいる。外は風雨が強まったりで、町の温泉も行けない。

外に気配を感じたので出てみると、Yさんご夫妻の乗った艇が入港してきた。早速、ルナ艇長に連絡、お迎えした。何処かであるだろうと、話していたので、松前とはとびっくりした。小泊から来られとのこと。青森は天気良く出港、途中雨にあったが、快適に津軽海峡を渡ったとのこと。わんちゃんを連れての航海だそうで、舫を取ると奥さんと散歩に出かけていた。まあ、世間は狭い。

午後、岸壁前の松前鉄工さんから水を頂く。気のいい鉄工所の方が、ニコニコしながら、使っていいよと。約90リットル運んだ。昨日の打撲が痛むが、なんとか入れた。

明日の函館へは、津軽海峡の中間海域まで行き潮に乗る算段だ。松前鉄工であった漁師さんもそれがいいとのアドバイスだった。ルートの概要まで教えてくれた。
また、昨日の波は潮流と強風がぶつかりあい、変形した複雑な三角波を起こしている。漁師さん曰く、潮波と云うと。
彼は漁協のトイレにまで案内してくださり、その福祉施設の畳で寝るといいとまで言ってくれた。俺も船で旅したいなー、とポツリと言われてた。小樽から松前まで結構時間を要した分、各地でいろいろな人にお世話になったと話すと、北海道の人間は濃いからなー、と言われてた。話をしてるうち、この人もその濃い人のひとりだろうな、とおもう。

その漁師さんと別れて、ルナ艇長とで徒歩で温泉へ行き夕食した。セーコーマートで好きな物を買い、帰りはタクシーで帰ろうと申されたので、昨日のタクシーに電話して迎えに来て貰った。

Yさんご夫妻も明日は津軽海峡の中間海域まで行き、函館へ向かうとのこと。また、あちらで会うことになる。

明日は天気は良さそうだ。



2016年6月3日金曜日

leg38江差〜松前

いよいよ、江差を出港した。6時出港だが、なんとなく早い方がいいのではと思い、5時30分過ぎに出港した。
27海哩くらいまでは海面もさほどではないかったが、そのうち荒れ始めて、ドジャーにスプレーではなく、波そのもがあたってくる。スターンの右舷にどでかい波が当たり大きく振れるなど、あまり経験したくない変形波だった。然し反面いい訓練になる。室津下から萩に向かう時もそうだったが、今日の場合はみるみるうちに雨風が強まり、空は濃い鉛色になってくるので、気分のいいもではなかった。今日もシングルハンドだったが、ラストの5海哩は値打ちがあった。まあ北海道の海は手ごわい。

12時40分位に入港したが、港内も風が強く、着岸に手間取った。理由は以前、写真掲載した雨避けシートが後ろ風をはらみ、エンジンの後進がきかないくらい行き足がついてしまう。そんな状況から着岸の際に左腕をスターンパルピットと岸壁ゴムフェンダーとの間に挟まり、打撲と擦過傷をうけた。

この先がまだあるので、念のためドクターの診察を受けることにした。松前町立病院に電話して事情を話すと午後の診察はなかったようだが、配慮くださる。2人のドクターが診てくださり、そのうちの外科長は小学生の頃からOPなどのヨットに乗っていたとのこと。また、愚生の住んでるところもよくご存知で、少々話し込んだ。金沢のドクターに続き、松前のドクターとも不思議な出会いだ。診察中、いい旅をされてますねと言われたので、このようなお世話になると、どうも年寄りの冷水を感じますとかえしたらお二人とも笑っておられた。他に何かないかと問われたので、右の手のひらの凸を診て貰うと、腱が切れた跡形だと。

打撲の薬を処方すると言われ、何か他の薬を持っているかと聞かれたので、ホームドクターにいろいろ貰ってきたと伝え、持っていない鎮痛剤を処方して貰った。
別れ際、二人のドクターから、いい航海をと激励され、とても嬉しくなった。
精算時に松前町立病院の診察カードを貰ったので記念にしますよと云うと、事務所のみなさん大笑いされた。

艇に戻りルナ艇長にドクターの話をすると、まあ、世間は狭いなーと。
昨日もその前も何度かルナ艇長に、この旅で多くの人と知り合い、都度親切を受けたこと、これだけで愚生はこの旅をやった甲斐がありましたと話してたので、今日のドクターの話をすると、流石に、ヘーッて感じだった。

外は凄い風と波だ、港の中も風と波がすごく揺さぶられているが、その中、丘の上の漁師の店という食堂に夕食を食べにいく。

食堂へ行く道道、ルナ艇長が、今日のあの複雑且つ複数の三角波はなんだ、下からも突き上げていたよ、と。またその影響からオートヘルムのコネクターのネジが緩んで外れたよ、とも。あの波の中、どんなことがあったとしても、デッキにいく気になれなかったなー、あれがもし数時間続いたらどうなってただろうと。ロングクルージング経験が長く、また少々の波風のことには寡黙なルナ艇長にそう言わしめる松前沖の荒れた海域だった。

明日は間違いなく沈殿。このところ稼働率の悪いことこの上ない。小樽への航行、行きは良い良い帰りは・・・、だった。
北海道を離れるにはあと2leg、そろそろ、どなたか、我々にチャンスをくだされませ。

2016年6月2日木曜日

さと水で食べたメニューと空の現象

やはり、さと水に行った、昨日今日で食べたメニュー、全部の5%くらいかな。

青つぶの味噌たたき、手造りしめサバ、本マグロ中落ちたたき、ウニ磯辺揚げ、和牛のトマト煮込み、がさ海老の天ぷら、牡蠣の磯辺揚げ、天然磯のりの棒飯、松前漬けの棒飯、こだわり卵のだし巻き、いぶりがっこのチーズ、チリ産アルパカラベルのシャルドネ白ワイン、喜多里芋焼酎、生ビール。

いやはや、美味いのなんのって、ルナ艇長も大満足だ。

帰り道、丘をくだりながら、ふと、西の空をみるとまだ薄青く、水平線は赤みが残っている。8時30分を過ぎているのに、空の現象、北の大地にいることを再認識した。

江差のさと水

松前までの海域は19mの風が吹き抜けており、流石に出港は諦めた。今も風は凄い、唸っている。
燃料の給油をしたあと、コインランドリーでの洗濯などで時間を費やす。その洗濯場にはバスを使わねばならない。

さて、昨日のさと水の話だが、カウンター席に座るなり、マスターは、私は口下手なので、あまり話はできませんと。そう言われつつもカクカクシカジカと話すと、このシーズンまだヨットの人は見えませんね、との話になる。

お店を保安官に紹介されたこと、役場のM女史やO課長とお会いした話もする。前回、女史に、さと水を教わったが探せなかったことも伝え、北前船のことなどを話題にすると、カウンターに座っていたIさんも一緒に話すとことになる。マスターも勿論話の中にいる。皆で名刺を交換すると更に話は盛り上がった。カウンターのコミュニケーションはとてもいい。その頃には中心はマスターになっていた。

lさんは仕事で定期的に江差に来られさと水を利用するようだ。また、姫路にもちょくちょく行かれるとか。ルナ艇長がl市長の話などする。
歴史のことから司馬遼太郎の小説のことや、オリンピックに至るまで、まあ多岐に亘った話になった。

料理は評判通り、いやそれ以上だった。
素材は江差と周辺の地のものが中心、マスターの料理は抜群だ。出される品品はシンプルなんだが、かなり下準備をされている。
ウニの海苔挟み揚げ、これは奇数だったので、先輩に1個多めに譲ったが、ひと皿づつ注文すべきだったと後悔した。
全て、大変美味しく、白ワインを1本空けてしまった。〆に磯のりの棒飯を頼んだが、これまた実に美味い。そうそう、女性の生ビールのサーバーからの注ぎ方も大変丁寧だ。
全てが行き届いているプロのお店だ。さと水は女将さんの名前からつけたそうだ。

この秋に江差で開催される北前船の寄港地フォーラムにN市長を誘い、空路で来たいものだとルナ艇長と話した。もちろん、夕食はさと水。今夜?多分、出向くな。

江差のさと水は素晴らしい。



2016年6月1日水曜日

江差沈殿

江差は天気不順で沈殿となった。4mの波があるとの予報、確かに風が強く寒い。前回の江差寄港時は北前船の調べが中途半端だったのでその対応も丁度出来る。

この江差、古い街並みでは民家外観も同じ色で統一されている。昨夜、ルナ艇長と夕食の帰りにその通りを歩いたが、街灯のオレンジ色が趣きを増していた。電柱がない電線地中埋設がより街並みを綺麗にしている、いにしえ街道という。

沈殿では、北海道クルージング旅のリスクは天気がひとつ挙げられる。特に山背という東風もその中のひとつ。春から秋にかけてオホーツク海気団から吹く冷気を山背というらしく、特に梅雨明けのそれは冷害などをおこして作物にも影響を及ぼすと解説されている。東北では霧を生むとも。昨夜、ルナ艇長と夕食の際にここまでの沈殿率を計算してみると30%近くあった。艇長曰く、戻り比率がその数値を下げるかな、と。愚生はその分の飲食も結構なものですねと笑った。

朝一番に江差海上保安署に伺い、お礼と明日の海域情報をうかがう。また食事処も紹介して貰う。そのあと、江差役所へ行き、M女史にお会いして先日のお礼を申し上げる。追分観光課長のOさんを紹介して頂き、北前船の情報や資料など頂く。お話はとても参考になる。帰り際、N先生へも宜しくと申して辞す。

役場のまん前の江差追分会館へ出向き、江差追分の実演を聴く。三味線、尺八の音色に江差追分を聴くと、とてもいい気分になれた。心にしみるものはなんだろう。
そのあと、演者の御三方と交流する。ここでもいろいろな話題が出る。それに歌手の方は北前船の模型を作るとのことで、そこでもおおいに話が弾んだ。演者のみなさんとで記念撮影をする。ルナ艇長に江差追分教室に参加しないかと声がかかっていた。

それと保安官に紹介されたニシンそば屋の1軒目は定休日、ここも紹介の2軒目に行きデカイ身欠きニシンの入ったそばを食べる。満足度100%だった。
その後、艇に戻りひと休みして開陽丸記念へ行ってみた。実物大の開陽丸は迫力満点だ。船の中が資料館になっており、当時の独国クルップ社の大砲や当時の様々なものが展示されていた。特にシアターをみると、全てが解る。
また、デッキには巨大マストがそびえ、更に勇壮さを増している。江戸末期の海の歴史、人間模様に触れた時間だった。

16時半に松の湯へ行き熱い湯船に浸かる。それから地元の和菓子屋に立ち寄り、保安官紹介のさと水で夕食を頂く。ここででの一期一会は大変に濃い出会いだったので、明日のblogでご紹介します。

江差の沈殿、何処も彼処も大変有意義に過すした。江差は本当にいいところです。