帰りの車窓、湾を覆う空はブルーブラック色。それが、海峡に近ずくにつれて、仄かなブルーとあかね色が混ざり合ってくる。
駅を降りて、海峡から灘に目をやると、南西の空、その低いところに、三日月と金星が輝いている。加えて月の弧の下のほうに航空機が灯火飛行している。フラッシュしながら巡航している。
一方で刻一刻と空の色はかわる。茜から紅に変色しており、近くに漂う雲もなんともいえない色になる。
海辺の階段から、その風景を撮影している人たちがいる。この頃の濃い群青と茜と紅の混ざる色は、なんとも深い。
こうしてみてると、自然の色に勝るものはない。これからはさらにつるべ落としの夕日となる。この季節、一番好きな夕暮れであった。それに季節の変わり目も好きだ。
南西の空に今夕は魅せられる。
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