この期になると、夕陽が南へずれて灘の水平線に沈む。車窓からも海峡からも、それをみることができる。
昨日、今日と冬の晴天で、西に沈む夕陽は、澄んだ空気に遮断されるものもなく、とても綺麗で、周辺の空と海は橙色から朱色に染まっていく。
サンセットセーリングを意図的にする機会はなかなかないが、クルージングの帰りなどにとても綺麗な夕暮れに出くわすことがある。
だいぶ前になるが、牡蠣を食べに室津に行った帰り、美しい夕陽に遭遇したことがある。ルナが後方にいたので、朱色から紅色にかわる空を背景したセーリング風景を撮ったことを思い出す。
雲が水平線にあるから、スクリーン代わりに夕焼けのグラデーションが映しだされる。
そして、つるべ落とし、みるみるうちに航海薄明となる。航海灯を点け、ニューペック、つまり電子海図のモニターも夜間用の黒色に切り替えると針路がオレンジの線で示される。非日常のなかのハイテクだが、不思議と雰囲気に馴染む。
キャビンのスピーカーからは好きな曲が流れ、バウの波切りの音のなかでのセーリングは誰にも邪魔されない至福の時。
意図的にサンセットセーリングすれば再現できる。
天気のいい週末に、金麦カップを15時スタート、16時過ぎくらいのリミットでやれば、初冬の美しい夕暮れに遭遇できるかな。夕暮れの車窓でそんなことを思った。
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