このAutohelm社は、Raymarine社に吸収され同構造のものはRaymarineブランドで存在する。ただユニット単位では新番と廃番骨董品は互換性があるようだ。
老朽化が進み、駆動ベルトが切れたり、昨年の航海では、しょっぱなに駆動部のガイドロールの軸が折れ操作不能になった。
この軸破損もベルト切断も海上航行中のトラブルで、軸破損の時はステアリングホイールを航行中取り外した。あまり言えたことではないが、やらざるを得なかった。
駆動部のガイドロールの軸は修復不能だったので、ステンレスのボルト・ナットを代替えに使い、恒久補修とした。あとでRaymarine社の日本代理店に補修写真を送ったら処理完璧だとのことだった。
オートパイロットがまた・・・。
今度は、3日前に岡山へ向かう海上で、写真のコントローラーがテーブルから落下してバラバラになった。その際、細かな部品がコックピットのあちこちに散らばった。ああ、これでこの骨董品との付き合いも終わりか、と一瞬思った。
散乱した内の6個は透明樹脂で、残り3個は金属。この部品の役割は信号接点の通電用で、金属のそれは厚さは100分の1mm以下の超薄っぺらいバネ式構造の硬質材。
透明樹脂部品はラバーカバーを介しプッシュすると、金属部がペコポコしてオンオフ通電させる仕組み。
海上は少々荒れていたので、飛び散った部品を探すのに一苦労。どうしても樹脂部品の1個が見つからないので、見つけた分だけでもキャビンへ移動させようと、カバーに乗せてステップを降りていたらバウにドカン波を受ける。
カバーを見ると部品はなく、キャビン内に散らばっていた。そこでまた1個の樹脂部品が見当たらなくなり、合計で2個が行方不明となる。
捜索の結果、コックピット分は光の加減で目に留まり、キャビン分は足の裏に刺さり2個とも見つかる。約2時間くらい経っていた。部品も基板本体もすぐさまジップ付きビニール袋に入れ保管した。
今朝、組立ててはみたが、骨董品といえど電子部品もあり、落下振動もあっただろうから、さてさてうまく作動するか、どうか。Mさんにはその旨をメールした。
作動したなら、ルナのように専用ブラケットを取付けておこう。
骨董品となってしましたが、この英国人の作ったAutohelm、構造のシンプルさは流石だ。
赤いパッキンに囲まれた基盤の下部に、横に散らばってる部品を組み込まれていた。 |
4個の白い部分がスイッチで、左のラバーカバーがそれを覆う。 下の本の厚み2cmがカバー組み立てに必要だった。 |
押しボタンは赤と緑の船舶信号色。 操作ひとつで、タックやジャイブの舵きりをする、 シングルハンダーには大事なクルーboy。いやoldboyか・・・。 |
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