風力を帆によって動力にする帆船。帆、つまりセイルに風を受けてセーリングボートはどこまでも進むことができる。セイルを訛ってスルと呼ぶ、メインスルとはメインセイルのこと。
マスター・アンド・コマンダーの映画でも、スルと云う単語が何度もでてくる。
この風の力は様々なことに利用される、それを受けて羽を回して粉をひく風車となり、ゼネレーターをまわして電気をおこす、風を翼に受け揚力にして航空機は空に舞い、気流に乗る。また、風の力で空気を押して風速とする。
気象庁が風を解説、いろいろ定義しているが、風速と風力の関係も面白い。
セーリングボートでは艇の速度には風速も関わる。それに風向も、加えて見かけの風速とか風向とかが、TWS TWA TWDとかAWS AWAで表され理論と実際を生んでいく。
セーリングの上手いセーラーは、特にこの見かけの風、Apparentを感じる力のある人である。勿論、それを肌感で瞬時にセイルトリムなどに活かす・・・。それらを表すデジタル計器もある。風を含めて、あらゆる情報収集と解析の為に、アメリカス・カップ出場艇には、1000個近いセンサーがついているらしい。知らんけど。
風はオフショアでも意識する、今日も結構吹いていた程度は。風力3・・・。