いつだったか、知人の朝のスピーチに世阿弥の話があり、風姿花伝が云々といっていた。
誰かと一杯飲んでいるときに、話を聞いたとかで、その一部を披露した訳だ。
少し興味を感じたので、その知人とで、この本を一冊づつamazonで買った。
もうだいぶ前のことだ。
その本、原文と現代語訳を併用しているので、ページ数が多い。また申楽のことから始まる文章は、なんとも専門的で取っつきにくく、同じページを何度も読み返す始末だ。
それも、デスクの引き出しの中にあったり、鞄の中にあったりと、彼方此方へとよく移動する本だ。
あるとき、その知人曰く、一気に読めないが、なんか人生の書でもあるな、と。確かに、初心忘るべからず、など、世阿弥の言葉がここ彼処にあるので、そう読めよう。そういう意味では、秘すれば花、という言葉も深い。
しかしながら、なかなか手ごわく、読みの進まない一冊だ。
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