昨日、午後からkurenai and Lunaのマッチレースをやるべく出港したが、海上は波が立ち、風も結構吹いていた。
出港前からメインセイルを2point 縮帆すること、無線でスタート時間を決めることをお互い話し合った。いわゆる、レース前の艇長会議である。
舫を解き、運河を機走、松並木の公園までくると、西風に加えて波もある。よって湾内でメインセイルを揚げる。少々手間取っていると目の前を本船が横切って出港していった。実は午前中、ルナ艇長とでオーパイを再分解して最終調整を行い、そのテストも兼ねていたので、操作にもたついた。
メインセイルを整え、赤と白の灯台が立つ防波堤を出ると、波と風に結構たたかれる。こりゃシングルハンドレースは無理やなーとおもい、ルナ艇長に無線を入れると、そうやな、今日は止めとこかと言う事になる。で、遊びますか?と訊ねると、勿論との返答。
針路を200度に取り風速計をみると9〜10mと表記されている。この風速計、少々回転が鈍いので正確かどうかは分からない。そうこうしてると、12mを表記したりする。
ルナ艇長から、こちらの風速計は20ノットを超えてるよと、無線がある。日頃は回転の鈍い風速計だが、なぜか強い風には作動する。
写真にあるよう、この時点ではメインセイルのみの帆走であったが、数分もするとルナはジブを展開、セーリングモードにはいる。そして早々に当艇を追い抜く、それもアッというまにである。ルナ艇長のシーマンスピリット、ここにありといった感じだ。
波高はうねりと重なり2mは有に超えるなか、ジブもメインの2ポンに合わせた展開で快走していく。
勿論、バウは波の中に突っ込んだり、浮きあがったりドッタンバッタンしているが、どんどん遠退く。スピードはと聞くと、7ノットとのこと。こちらもジブを出そうと思うが、ジブシートをジブに数回余分に巻き付けているからうまく解けて展開出来るかである。
ルナ艇長から無線で、ジブを展開したはいいが、強風と高い波なので、巻き取る時が大変そうやと言ってくる。
こちらも自然とジブ展開の準備にはいる。先ずはファーラーの巻取コントロール用のロープを一定の長さ繰り出しクリートする。以前はメインの縮帆にあわせたジブ縮帆用のマークを付けていたが、今はないので、適当にロープを繰り出しクリートした。
で、ジブを展開、強風に煽られる。調整するまでジブはシバーし、シートは踊る。落ち着いたところでジブを見るとどうみても120%の面積はある。当艇は150%ゼノアだから、メインの縮帆率と比較すると、ジブと言うかゼノアのこの面積は少々出し過ぎだ。
この場面では為す術もなく、ヒールを考慮してクローズリーチで帆走、安定?したところで速度計をみると7.9ノットを差している、まあよく走る。ルナをみると更に南に快走している。
オートパイロットはこの風ではモーターに負担が掛り過ぎて作動しなくなる。ガリガリいい始めたら手動でやるしかない。よってタックもオーパイが使えない。
暫く帆走して、ベアしながらゼノア面積を調整しようとしたが、北西に雨雲が広がってきたので巻き取るとこにした。
戻りはメインセイルのみのブロードリーチで帆走、スピード計をみると3.9ノットを差していた。
オーパイのご機嫌なときに愛用のiPadを取りキャビンに入る。海水の飛沫がiPadにあたらないよう、写真とビデオ撮影をした。ただルナの帆走シーンが写せなかったのが残念である。
ルナ艇長曰く、あんな状態でよくiPad使ったなと。ヒール角度を写真でみると、確かにそうである。
風はいいとしても、波が好ましくない。
マッチレース、残念ながら年を越してのことになりそうだ。まあ、粋狂なセーラーふたりである。
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