小海を出航前に、我々より先に係留されていたYさんとお話しました。網干ボートパークから合同クルージングで来られたとのことで、昨夜は山の上のにあるホテルでパーティー、お風呂に、バイキングと飲み放題を楽しまれた由。今から、牛窓へ行かれるとのことで別れました。
我々は昨日の目的地であった直島に向けて出航。
お互いにニューペックで航路確認を行い、国際VHFでコンタクトしながら、11時過ぎに到着しました。先ずは、ポンツーンに着けましたが、どうも納まりが良くないので、別のところへ向かうも、あっちも、こっちも駄目駄目でした。
唯一、住民の方がご親切に、数箇所電話をして下さいましたが、結局は駄目でした。よって、最初の場所へもどり、仮留めして、作業されている方にうかがうと、駄目。
早々に島を変えようと、豊島へ向かいました。まあ、そこへ向かう途中、2艇とも浅瀬に迷い込み、あわや・・・。
はじめは水深計の故障かと思ってましたが、そうではありませんでした。ニューペックにもキッチリと浅瀬表記があるのに・・・。
来た航路を戻り、豊島家浦港へ。
豊島はフェリーボート、海上タクシー、小型渡船などの往来が激しい。それもこれも瀬戸内国際芸術祭の影響です。小型渡船の係留場の奥が空いているようなので、そこへ接岸して、横抱きしました。バウの2M前は護岸の石が露出してるところですが、贅沢は云えません。
昨夜のディナーは、缶詰。今朝はバナナとパン、ルナ艇長はプラスチーズ。昼はお互いカップヌードルでしたから、早速目の前にある海鮮定食の旗を目指し、といっても徒歩30秒ですが、そのお店にいくと、なんと全て売り切れとの返事でして、がっくり。
少々不安になり、他の食堂を場所など聞くと、旨いお店が1軒あるとのことでホッとする。
新品の折りたたみ自転車を出して、島の探索をと思いきや、芸術祭の場所は歩いて5分程度のところにある、食堂もその程度の距離とのことから、徒歩で。
周囲を見渡すと、フェリーターミナルも小型渡船のポンツーンも、溢れんばかりの人、人、ひと。それはそれは凄い人数で、特に若い男女だらけ、兎に角、驚きです。貸し自転車も、電池式の車も、凄い数が行きかってました。
船の出入りが激しいのも、当然そのためですね。みなとで島の長老おふたりに話しかけらてたので、いろいろうかがってると、芸術祭の影響で、島の人口をはるかに超えた観光客が来ていると申されてました。
で、肝心の食堂、いや、芸術祭の会場ですが、ここも居並ぶ人で溢れかえってました。
横尾豊島館、ここは外から少しなかがうかがえたので、写真におさめました。よって、お金を払って、会場内に入ることはありませんでしたね。
それもそうですが、気になるのが今夜の食事処です。教えて貰ったお店はどうも民宿兼用の処でして、なんとか探し当ててノック、出てきた女将さんに今夜予約をとお願いすると、「民宿の泊り客への食事も困っている」との話。要は、食材が底をついた・・・。
こりゃ、えらいことやと、ルナ艇長とで、どうする?と。
そのしてたら、西宮のFさんから電話があり、先日SさんがJSAF会議で来られらので、いろいろ話してた。そのなかで牡蠣のシーズンはいつだろうかとのことから電話してみた。併せて、艇の近くで花火があがるので見に来ないか?などのお誘いを受けました。
実はカクカクしかじかもうしましたら、今度は声をかけてと申され、ルナ艇長との代わり話された次第です。
電話のあと、とぼとぼ歩くと、なにか弁当らしきもののテイクアウトの看板があるので、そこへ電話すると、食材が切れたと。ああー、若い男女数百人が・・・。風呂は勿論のこと、夕食にもあり付けないことが、ふたりの頭をよぎる。
そういえば、お好み焼き屋が途中にあったので、すがる思いで、たずねてみるも誰も居ない。電話番号を記録して、兎に角、港に戻る。みなと近くに食堂が2軒あったので、そこでも食事をたずねると、食材無しと断られる。もう1軒も、カレーライスくらいならあるが18時には店を閉めると。
カレーなら、こっちもレトルトがあるわけでして・・・。
まあ、仕方ないと、ふたりでコックピットで、一杯飲もうと、その肴にまたもや缶詰登場。蓋を空けてさあ乾杯って言った途端に、ルナ艇長の提案、「風呂もないので、シャワーでもしてスッキリしてから飲もう」ということになり、2日分の汗を流しました。
そのあと、ウイスキーと缶詰の一杯やりながら、最後の望みをかけて、18時過ぎにお好み焼屋へ電話すると、配達するとのことで、お好み焼き2枚、焼そば2人前を注文。これで、安心とばかりに、ウイスキーをのみ始めましたが、配達するといった時間になっても、届かない。こりゃまた、食事ありつけないかと、再びルナ艇長が電話すると、もう直ぐ出ますと・・・。
それから、10分ほどで艇に届きました。ひとり1150円也を支払う、よくよく考えると、2日目の夜ではじめてお金を使った。そうこうしてると、風が強くなったので、キャビンで焼酎のお湯割りってことになり・・・。
その日の就寝は22時でした。
向こうにみえるのが、家浦のフェリーです。 |
護岸の石畳です。バウからほんの2メートル。 |
瀬戸内国際芸術祭の豊島横尾館です。色ガラスを西にはめ込む、この発想が素晴らしいですね 60年代後半でしたか・・横尾さんの東大駒場祭のポスター、 「とめてくれるな おっかさん せなかのいちょうがないている」 確か、健さんのイラストに時代背景のコピー、印象的でしたね。 |
石畳の影の演出も・・・にくい。 |
木陰から Kurenai and Luna |
とりあえず、缶詰とウイスキーで乾杯ってときに、 ルナ艇長の提案でシャワー。 写真にはありませんが、このままの状態でラップをかけて・・・。 |
お好み焼を食べたあとの焼酎お湯割りタイム!? オレンジのポットにオレンジのブレーカー姿。 |
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