パリからロッテルダムまでの運河を自作の船でミシェルさん夫婦が旅をする。永年勤めた造船所を定年退職してとのこと。その造船所から旅はスタートする。永年勤めた造船所を去る、その時のシーンは感動的である。
たまたま、TVの番組表をみてて、録画したもので、2時間の長番組。だから、今日のようにゆっくりしたときにみる。船型はナローボートほどではないが、幅狭い船だが、それは素敵な船である。5年掛りで造った船だ。
この運河と川の旅にはルートを案内するガイドブックがある。あちこちにある、数多くのロック(水門)を越えながら進んでいく。ロックにはロックキーパーが居る。78mの高低差を抜けると分水嶺、そこから川下りで、渓谷をぬうように航行する。マストを倒して、旅するヨットもみえる。
このロックはテムズ川のタワーブリッジ横のヨットハーバーにもある。以前、このblogで紹介したことがある。
番組は2家族の川旅を紹介、風景はもとより、川辺の町や人との交流を伝える。その2家族が、ベルギーとの国境近くのヨットハーバーで出会うシーンもある。
インクラインと云う、ロックとは異なる設備がある。水槽貨車式のレール移動、68m下へケーブルカーの如く移動するものだ。
さすが水運の国々、このインクラインはベルギー国の工業を支える設備とか。兎に角、規模が凄い。
その分、工業船とすれ違う時に接触事故にも遭遇。そのあと、彼は、いいこともあれば、悪いこともある、船旅は人生と同じだ、と云う。
ロッテルダムには、イエローボートという、スーパーマーケットボートがある。びっくりだ。海運の国ならではの船とサービスだ。
彼の終わりの言葉がいい。たいした人間ではないが、こうしてひとつのことを成し遂げた。それも国境を越える船をつくり・・・。それに、ふたりが踊るダンスソングの詩がいい。
非日常を日常にしてしまった、ふたりの1,400マイル、5ノットの船旅、映像だが、楽しませて貰った。
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