2019年9月25日水曜日

競技規則

アメリカスカップの歴史は以前にも記したが、日本の歴史の変換期となる黒船の来航のその前。つい先日は、セーリングのワールドも江ノ島で行われていたが、NHKのニュースで何度か紹介される程度で終わった。セーリングレガッタを第一回のアメリカスカップとするなら、そこら辺りを原点に、World sailingの競技規則はスタートしたのだろうか・・・。所謂RRS、このRRSには、case bookなるものが備わっていて、複雑な競技判定などが記されている。過去の判決例と言えるものである。競技規則はその解釈が伴うのが常で、厳然たる規則を基軸として、それを超えるかも知れない判定を審判に委ねる。審判も人であるゆえに・・・。

過日のレガッタでは、審判不足から、ジュリーを仰せつかる。緊張感をもって臨んだなかで、シリーズ後半、ある艇のスターンに掲げれたプロテス・レッドフラッグをみた時に、ああこれは長引くぞっとおもった。レース海域から戻ると、帰着申告時点で取り下げたとのことで審議には至らなかった。このことは前述に記したが、レース委員長、ジュリー資格保有者のSさん、Nさんとでプロテスト委員会を開催するつもりだった。

丁度、今、ラグビーのワールドが開催されているが、審判のホイッスルで競技が動く。選手も凄いけど審判の凛とした裁きも凄い。
ヨットのマッチ・レースにはアンパイアが海域で裁くし、ワールド競技ならインターナショナル・ジュリーが組織化される。アメリカスカップは独自の規則も用いるのだろう。審判のタイムリー、且つ正確なジャッジでレースは更に面白みを増す。

ある年齢を過ぎて、セーリングレガッタ規則に触れることになる。結構ボロボロになるところまでページをめくってきたが、その規則も来年は4年毎の改定版が発行される。
競技規則というものを、こんなに読んだことは、自身一度もなかった。それがたまたま、レガッタのそれ。
最近ヨットの楽しみ方が、少し違ってきたなと思うことがある。SDGsやPlastics Smart等、環境問題への取り組みもそう、レガッタの規則を学ぶこともそう、相応に出来ることをやりながら楽しむ。
然しRRS、競技規則の第二章は手強い。こう云うと、師匠はcase bookを読みなさいと・・・。

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