2019年7月16日火曜日

春のミドルボート選手権大会

先日の13日と14日は、遅れていた、春のミドルボート選手権大会が行われた。春があるから秋もある。愚生は今年で3回目の参加である。
今回はWHITEの応募が定数に満たないために、IRC艇のみでのレース展開となる。

このレース運営は本部艇兼信号艇に2名、マーク打設艇に2名、オフィスでタイム入力1名の計5名である。あと海上には我々ジュリー4名とプレス艇にYカメラマンとミドルボートクラブ会長兼艇長の2名。

雨模様の中、第一レースは回答旗が4時間近く降下されない状況、その間、レースコミッティーは一度も無線を発信しない。沈黙の4時間もなかなか・・・。コースは上マーク位置、おおよそ220°の1.2 nmのソーセージだった。第一日目は1レースしかできなかったが、
その最中にプロテスト申告があった。一番下に写真掲載しているが、両艇がプロテストと叫び合うも、レッドフラッグを掲揚したのは外側艇1艇。このスキッパーはワールドに出場するベテラン。然し、抗議申請はなかった。動画を見ながらジュリー4人で、審問シミュレーションをしてみたが、外側艇には違反はないと判断。RRS18.2と18.4に該当する行為、ここに戦術的マーク回航という言葉を知る。

これについては、今日、Yジュリーからメールで、更に深い解説があった。レースでは毎回、新たな経験が出来る。その行為を提供してくれるレース艇にも感謝。

然し、ヨットレースのルールは奥が深い。ルールのみで解決できないこともある。特に18.4を熟知しているディンギーレーサー達には、その狭間を利用することもあるようだ。シーマンシップを問われるようなレースはこびなどを知ると面白さも相乗する。

数年前、ヨットレースのルールを勉強するためのみに資格を取った。まさか、このようにメジャーレースのジュリーとして参加させていただくなど想像だにしなかった。いつもお声がけしてくださるYさんと先輩ジュリーの皆さんに感謝。
そういえば、昨年、総務副委員長を拝命した折に、Mさんがレース委員長に就任された時、愚生に、ずっとルール委員会のメンバーだからねと云われたのを思い出した。

ヨットレースは深いゆえに面白い。多くの人と知り合う。この度もFレース艇のレーサーであるNさんと2日間朝昼夜を共にした。夜中の0時過ぎまでレース談義に更けるなど楽しい時間を過ごす。偶然にもKさんが共通の知人であることを知ることにもなった。

艇長会議スタート。
F艇レーサーのNさんは、今回はジュリーシートに座る。
マーク打設艇には、艇長とクルーの2名。
ゲートマークの位置変更をボードで伝達中。
グリーンマークはコース変更用である。
本部艇にはレース委員長と計測の2名。
こちらもグリーンマークを積んでいる。
美しいセーリング風景
いや、レース風景。
Yジュリー、Hジュリー、現役レーサーでもあるNジュリー、
皆さんベテラン中のベテラン。
Yさんは世界でも有名なジュリー、Hさんも同じでアンパイアでもある。
Nさんは、Fレース艇のボースンでもありジュリーでもある。
それぞれの戦略スタート。
今回はどのレースもリコールはゼロ。
上マークでの接近戦・・・。
皆さん、操船がうまいから上手に進路を取る。
この小型円錐のオフセットマークがレースの安全性を高め、
戦略的にコースを確保することもできる。
オフセットマーク回航後の航路選択、
これが出来るのも円錐マークがあるから。
この艇はトップクラス。
ゲートマーク回航後、ブラックセイルのS艇から抗議のレッドフラッグが揚がった瞬間。
ハルカラーブルーの内側艇と外側S艇との攻防・・・。
オーバーラップがあるか否かの確認とか、
戦術的マーク回航であったかどうかなど、動画で確認。
若し風が強かったら・・・。


1 件のコメント:

  1. 二日間、本当にお世話になりありがとうございました。
    レースは競技者として当事者として参加するときには主として技量が高まりますが、今回のようにジャッジとして第三者として参加するとより深い知識が得られます。何より、新たな人との出会いは人生の質を高めてくれます。今後ともご指導をお願いいたします。

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