2015年8月29日土曜日

アデレードで、

まあ、飛行機に乗れば、なんとか、かんとか行き着くところまでは行けるのだが、その乗る飛行機がないのだから。

どうしようにも、こうしようにもないので、最終目的地である、サイトオフィスへ連絡せねばならない。今のように携帯電話がある訳ではない、なにせ36年も前のことだから。

電話をしようにも、小銭もない。その様子をローカル航空会社のカウンターのおじさんが見ていて、数枚のコインをくれた。で、電話をすると、外国特有のコール音がなりはじめ、数回すると女性の声で、helloと。その一声に、コリャ、ダイヤルを間違ったと、おもわず受話器を戻してしまったのだ。コイン、それはもう無い。ああここは日本じゃないんだと。

その一部始終をカウンターのおじさんがみてて、愚生のそばにわざわざきてくれた。そしてまたもやコインくれるではないか、それもニッコリ笑顔で。お礼を言って再コールすると男性の声で愚生の名前を言ってくれた。シンガポールを出て初めての日本語でもある。

かくかくしかじか・・・説明すると、そのサイトマネージャー曰く、じゃあホテルに予約を入れて、今夜はアデレードへ泊まれ。と、いとも簡単に申される。じゃあ、こちらもいとも簡単にと、その電話を切って、再び電話。コイン、2回目は多め下さり、その残りでプッシュ。

ここまでくると、電話なんてなんのその。ってことはないが、はじめよりはマシである。
なんとか予約をして、カウンターのおじさんに改めお礼を云う。また明日来るからとも。

そこから、はじめてのタクシーに乗る。
ホテルへチェックインして、旅の疲れをシャワーで洗い流す。元気も戻り、夕食まで時間もあるので、ダウンタウンに出てみる。

街の中心を河が流れ、緑が多く美しい道を歩いていると、女性二人に声をかけられる。日本の方ですか?と。

36年前の記憶、まだまだありそうなので、また続きを記します。

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