昨夜は深夜までOさんと行政への報告書を纏めていた。
その時、万博での船舶利用についての新聞記事を読まれた方からメールがあったので、手を休めて返信をすると日にちが変わる。内容は以下、、。
「日本人は海が嫌い」という本があります。海に囲まれた日本列島は周りの海流の影響に加え、数百年間の鎖国で大型の造船が禁じられる。松右衛門帆で動く帆船まで、、。
日本人は海が好きなんだろうか、を説いている面白い本です。日本人は海が嫌いの著者はきゃびん夜話の田辺英蔵氏。
江戸後期にやっと海軍操練所が出来、明治に入り海軍が本格化するも欧州は15世紀半ばから2世紀ほどの間、大航海時代で修練され、産業革命を経て軍艦を輸出する力を有し、当時の日本はそれを輸入、まさに「坂の上の雲」に綴られる様子そのもの、、。
戦後の日本は造船国として世界一となるも、今は長崎、下関、神戸、横浜などは工場縮小或いは閉鎖される。
H造船もこの前その名をなくした。ただ、今治あたりの造船所は世界最大級のコンテナ船を作るなど造船技術力は高い、一方ここも高齢化が課題となっているような、、。
船員育成においては神戸商船は神戸大学に併合など。
モーダルシフトで拡大する内航船運行にも船員不足からオペレーションに支障が出ている。
因みにヨット乗りも高齢化が進む、大学ヨット部などが活動するもセーリング界を世界で見れば課題は多い。
船が市民の足になる、シドニー港などは船は市民生活に不可欠な乗り物と定着されている。ゆえに活性化の連鎖は続く。仕事を終えたセーラーたちは家族との夕食迄の間、クラブに集まり気楽にレースをする。これはスポーツでもあり、生活文化でもある、のかな知らんけど。
大阪は水路は多いものの様々な規制もある。
たまたまの万博、そこで船を利用して何かをする、このきっかけを利用するのはいいが如何に継続するか、生活に組み入れるか、それは非日常でもいいのである。その仕掛けが問われている。地元メーカーは船舶に環境問題などを組み込んだ新技術の開発に力を注いでいるので変化の方向に向いているのは事実。
日本人は海が好き、そんなことを願うと返信した。
こちらはまあ小さな船を浮かべて、、。