M艇長とは、以前から何度もお会いしているのですが、ゆっくりお話する機会がありませんでした。このアンカレッジネットワークの発起人のお一人。今回はお仲間のMさんとで参加なさってました。
夜のBBQパーティーでは席が離れてて、お話することができず、翌朝、丁度、ポンツーンに係留したので、キャビンを覗かせて貰いながらヨット談義を少々。
M艇長はマクレガー社製のビーチィングセーラをお持ちでして、少々談義の内容は米国のメーカー工場を訪問したときのことや、バースのシートの快適など、いろいろでした。
また、前夜BBQのスピーチで、そろそろ引退を考えているなど申されたので、88歳のシングルハンドセーラーの又聞き話をすると、いや、わたしはビーチボーイ、だからセーラーじゃないんだよ、だって、この艇もビーチィング仕様でしょ、と申される。
M艇長、つまりビーチボーイは、あるビーチのほんの目と鼻の先で生まれ育ち、今も住まわれておられるとのこと。
幼少の頃からそのビーチの風に包まれて遊ばれ、大人近くになるにつれ、そのビーチで色々なエピソードが・・・。
その中で、まあ、所謂、ビーチ付近におられる人を誘う方法、エピソードがありまして、今流で云えばnanpaですね。
今流のそれでは当時どのような実践風景だったか、先ず飲み物は「コーヒーでもご一緒にいかが」なーんて声をかけるのは全くダサく、駄目だそうです。
じゃあ何をと云えばいいのか。
それは「グレープフルーツでも、どおー」、ですって。
その時代のグレープフルーツは今のように品種改良がなされていないので、少々酸っぱい。いや結構、酸っぱかった。
よって、ハーフ&ハーフに切って、そこに砂糖をのせて、専用スプーンで切り分け、削りながら食べ、そこから溢れるジュースをスプーンですくって一口ふたくち。何れにして砂糖の甘味を加えて食べてました。勿論、その風景もひとつ。
スクイザーで、生ジュースにするなど工夫の風景も。
お皿の真中に突起のあるジューサーのうえでハーフ分をツイストさせてジュースを作る、あれですね。
アピール飲み物、所謂、それはグレープフルーツツイスト100%生ジュース。
そのジュースの風景をつくる前に一仕事があるようで、先ずは、その相手方へ、存在アピールをせねばならない訳でして、その方法たるや、これがまたセーリングアプローチだそうです。
それも、タックやジャイブを真近でやってみせる。その際、スターボードかポートかなど、舷側選択もあるとか。
まだあって、相手との目線を合わせず、敢えてそらすタイミングが重要とか。
まあ様々なtecの話にもなりましてね、そのキレのいい話振り、これがなんとも面白く、興味をそそるわけです。
で、そのお相手は、申すまでもなく、ビーチガール・・・。
ビーチボーイのM艇長、少し前まで、各国のエアポートにランディングオン&オフを繰り返されておられた国際線パイロット。
この朝のポンツーンでの話。この続きは、また次回にでも。
ビーチチィング中 |
朝方の給水など作業中のビーチボーイ |
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