2013年9月9日月曜日

JA704機の翼とヨットセイル

伊勢志摩を眼下右手にみながら、
飛行機の翼とヨットセイルは同じ働きをする・・・、その話を先日、高校生にしたことを思い出した。丁度、翼の上のシートだったので、ふっと思い出しました。あの高校生達、理解したかなーとも。

外を観ると、どうしても翼が目に入るので、羽田に到着まで、ずーっと翼の動きをみてた。
補助翼などが頻繁に動く。それらを作動させるのは油圧シリンダー。油圧は強いパワーを出すことが可能で、かつ、微動制御が出来るので、便利なしろものです。

翼の上部ではブレーキ役の抵抗翼のようなものが出てきたり、そのほかの補助翼が微妙に動いたりして全く飽きない。

翼の形、何かに似てるとおもったら、最近のマルチハルのアメリカズカップのセイル。ピークのカットなど、デザイン的にはそれだと思った。そのセイルのかなりの工夫があるとか・・・。

よくよく考えてみると、セイル、つまり帆の歴史がはじめにあって、航空機にその形が応用されたわけだが、現代は飛行機の翼の洗練されたデザイン機能が、今度は逆にヨットに応用されている。

アメリカズカップ、そういえば、先日の高校生へのヨット操船レクチャーで、ルナ艇長が「このなかで、アメリカズカップ知ってる人、オリンピックにヨット競技があるの知ってる人」って問うも、誰も知らないと。
ルナ艇長、一瞬、がっかりするも、プラス志向で「だから教える」と。そういや、今年のアメリカズカップの観戦にはいかないのかな。

そんなことを思い出しながら、ふっと窓の上を見上げてみると、真っ青な空で、そこはもう秋。
高度が下がり低い雲に突入すると、気流にもまれて、かなり揺れてきた。

その揺れる翼の後方をみると、空気の流れが見え、末端で渦を巻いている。この光景、まさに風洞実験にある流体力学的な状況でした。

そんなこんなを楽しみながら、補助翼が最大まで出てきてドラフトを作りあげ、揚力を強め着陸態勢に入る。ヨットに例えるなら、メインセイルのクリュホールを緩めてドラフトをつくるそれと同じ状態かな。

そんなことで時間潰ししたB777-200機内でした。エアライン、ANAです。

0 件のコメント:

コメントを投稿