間接冷却エンジンには、エンジン本体のジンクは無いとのことです。ヤンマー社へ確認しました。そのことは別稿のヤンマーさんごめんをお読み下さい。
ヤンマー3GMエンジンのジンク。ヨットのエンジンメーカーは世界でいろいろありますが、ヤンマーも最大手です。エンジンもシリーズがあり、当艇はヤンマー3GMのエンジンを搭載しています。27HP(馬力)だったと思います。
その中にも、間接冷却、直接冷却とあります。どちらも、エンジンと海水が接触する訳でして、そこに課題が生じます。
その課題が、電蝕(電気化学的腐蝕)なんです。どんなことかはインターネット検索すると出てきます。良し悪しは別に便利ですね。
曰く、2種の異なる金属が電解質溶液(この場合は海・清水)に同時に接触したら、金属の電位差ってものによって、イオン化傾向の強い金属から弱い金属に電子が移るそうで、そのとき電荷を失った金属原子がイオンとして海・清水に溶け出す。
その特性?を利用して、溶け出す側、つまり弱い側の金属をジンク(亜鉛・元素記号Zn)にして、アルミ合金等で作られている部品を守るわけです。
文中に、電位差やら金属原子とか、なんだかだと難しい単語が並んでます。でもこのジンク(亜鉛)、自からの身を溶かして、他を守る。なかなか、けなげな金属ですよね。
そういえば、牡蠣には亜鉛が含有されており、それを人間が摂取することで、栄養素とする。ここまでくると、亜鉛に感謝ですね。
エッ、まさか、溶け出したジンクを牡蠣が食べて、それを人が食べる?! 食物連鎖。
そんな馬鹿なこと・・・。だって大昔の人も牡蠣を食べてたのですからね。まあヨット装着のジンクは自然に戻ったってことにしましょうかね。
一方のイオンは「探査機はやぶさがイオンエンジンを搭載して・・・」とありました。ここらのことも難しいですね。以前、宇宙ヨットのことを投稿したこと想い出しました。これは意外と単純な機構のようでした。
さて話を戻しますと、このジンクを取り替える必要があります。つまりジンクが溶け出しているからです。それを装着している箇所を見ると、なんと手も入らないようなところにそのジンクがセットされてまして・・・。周辺機器、例えば燃料ポンプとか、ドレンノズルの金具などを解体せねばなりません。
世界的メーカーのヤンマーはメンテナンスのことをどこまで考えているんでしょうかね。コンパクトにまとめるのも良いですが、プロがやっても大変ですよ、このデザイン。
なんだかだと云っても、取り替えるには、周辺機器をひとまず外すことが必須ですから、春分の日にでも、挑戦しようと思っています。
もうひとつのジンクは、スクリューシャフトに装着されています。これは、上架しないと取り替えられません。この状態は来月の上架メンテナンスの際に投稿しましよう。
ヨットは、船体をはじめ付属機器のメンテナンスが好きでなければ・・・。そういえば、ルナ艇長が云ってました、「ヨットを持つと、いろいろ手間がかかるよ」と。
この六角プラグを外すさねばなりません。 その為に手前のドレンノズルをまず外す必要があります。 レンチがまた入らないですよね。 |
この右手の燃料噴射ポンプを外す必要がありますが、 このポンプの後側にもうひとつジングプラグがあるんですよね。 燃料噴射ポンプのブラケットボルトを4本緩めれば良いのですが、これ大変です。 |
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