オリンピック競技に加わったウインドサーフィンレース、そのフォイルクラスのスタートはアビームだそうで、必要なところには#1マークの前にヒッチを入れるらしい。レース時間は非常に短い、そりゃあの速度なら当然でしょうねなどYさんと雑談をする。
アビームスタートでは思い出すことがある。
4、5年前に、あるヨット協会のレース委員長を頼まれたことがある。ガラにもなく・・・。
このレースには数艇が参加、コースはK島の右手を目指しそこから反時計の所謂島まわりのレースである。
固定マークは島のみなので、風の状態からどうしてもアビームスタートになるゆえ、そうさせたところ出場艇の一部から何やあのスタートはとクレーム?ご意見?があった、らしい。
それが、つい数ヶ月前にもそのことを申されていたのには少々閉口。
これについてのYさんの反応は、スタートはクローズホールド(のぼりスタート)が常識との既成概念がどうも国内ではびこっている。アビームスタートなどあちこちである。アビームどころかランニングスタートもある。例えばK空港まわりのレースやS精機レースでもあるよ、と。
ルールブック(RRS)にはスタートは風上に向けてなど記されていない。ただ資料のコース図解説では風上スタートを記している。けどそれは風上にマークを定めたことを前提にしたものである。
レースではマークに直角に向かう、それが出来ない場合はヒッチマークを入れることも可能とレースマネージメントのルールでは記されている。つまり島がマークの場合はどうあるべきか、などYさんと雑談した。