2018年10月9日火曜日

安全、安心 rev1

ライフジャケットの着用義務の法改正施行がスタートの時、JSAFの説明会と安全講習を受けた。
その時、JSAF安全委員長が、ベテランとは何かとの話をされた。
曰く、よくヨット歴何十年というが、どれだけヨットで海に出ているか、あらゆる条件をどれだけ経験しているか、であると。
またベテランでも決して過信はならないとも。要するに落水は絶対に避けなければならないと強調された。

愚艇は必要に応じポート・スターボードにはジャックラインを張り、ライフジャケットのD環にテザーを付けて移動できるようにする。勿論、予備のハーネスも積んでいる。

Kurenai and Luna小樽航海からの戻り、渥美半島沖で伊勢湾からの強い風に見舞われながら、波切港を目指していた時、バウ固定のCQRアンカーが波に叩かれて、固縛が緩みガタついてきた。最悪のことを考えると、どうも気になるので、ルナに無線を入れて、ジャックラインにテザーをかけてバウに行って作業をする。
有儀波周期の大きな波をやり過ごしタイミングをみながら3度に分けて行ったり来たりで、アンカーを固縛した。その時の海域は、安全、安心とは、ほど遠い状況だった。
2マイル後のルナに乗っていたHさんが、この海域でヨットに乗るのはやめとこかと、申されてた。

また太平洋側でお会いしたセーラー。40歳過ぎからヨットをはじめて、60歳代はじめにシングルハンドで太平洋横断したと。1度失敗して戻られたとも言われてた。冷房がなかったので、その装備に戻ったとか・・・。それはそれとして、多分20年間、目の前にある北太平洋で相当訓練をなさったのだろう。先述のベテランとは何かに通ずることなんだろう。
横断後は米国で1年過ごして、確かハワイ経由で戻ったと。
安全、安心の保障など一切無い環境での航海はなんとも・・・。

愚生は臆病で海の怖さも少しは解る。強い風でのエキサイティング・セーリングもいい、順風のなかでの快適なセーリングもいい、それはフリー。
けど、一方では、風の無い、波の無い海域で機帆船状態をゆるゆる楽しむのもいいと思う。その時の自然の具合か・・・。
そういえば、多度津YCの、空も飛ぶGさんの名刺には、機帆船船長とあったな。

船の代名詞はShe。要はそこから離れない手立てをする、いつまでも包まれている、そんなことが肝要かな・・・。それが、安全、安心の基本と云えるのだろう。


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